東証1部 1861 熊谷組のリクエスト分析

「1861熊谷組ですが、購入を検討しています。「押し目買いに押し目なし」といった状況ですが、強気で考えて良いでしょうか。購入のタイミングで迷っています。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

4月12日の安値(276円)を起点に立ち上がり、株価は5日移動平均線(黒)を支持線に強い上昇基調となっています。5・10日・25日の各移動平均線も右肩上がりとなっておりますので、調整局面があればこれらの移動平均線をめどに押し目買いを検討することになります。
どの程度の押し目を期待しているかにもよりますが、押し目を待つ場合は、「押し目」と「下降トレンドへの転換」を間違えないことが一番重要です。
10日移動平均線(桃)強い上昇トレンドを大きく割れることがあれば、それは一旦売り場となりますので注意しましょう。

一方、目立った押しも見当たらない状況では、強い相場についていくということも検討できます。押し目を待たない場合は、高値掴みに注意しつつ5日移動平均線を支持線についていくことになります。また、前日の安値と当日の安値、前日の高値と当日の高値を比較し高値・安値とも切りあがっているかを細かくチェックしていきましょう。
また、急騰中は出来高が平時より高水準となっています。出来高が急減するようであれば、上昇一服となります。

続いて、週足チャートを見てみましょう。

昨年7月に付けた戻り高値(344円)を、本日はザラバで一時抜ける動きを見せました。
達成感から一服となる場合、現在高い位置に株価は位置しています。
今週の終値で、確りこの344円を上回って取引を終えることができるかどうかに注目です。
ここから先の上値のポイントは、昨年2月の高値363円。ついで、過去のボックス高値近辺(400円近辺)です。この水準は過去のしこりがあり強い抵抗帯となることが予想されます。リスクをとって短期急騰に乗っても、上値の余地は限定的となりそうです。

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東証1部 1893 五洋建設のリクエスト分析

「700円で売りたいとおもいます。ご指南ください。」

と、リクエストいただきました。ありがとうございます。
ご質問いただきました内容からは、「利益確定の売り」なのか、「新規の売り」なのか判断でき兼ねるところですが、現在の株価が600円前半のボックス高値圏であることから「利益確定の売り」を700円で検討していらっしゃる状態なのかと推察してコメントさせていただきます。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

ボリンジャーバンドは、株価は概ね1σ~2σでバンドウォークしています。バンドは拡大中ですので、上値余地はまだあります。2σを下値支持線に上昇をしている内は保有ポジションの利益幅を伸ばしていける形状です。

続いて、週足チャートを見てみましょう。

長期にわたり、ご覧のような高値ボックス相場(レンジ相場)を形成しています。ボックス相場は、売り手と買い手の需給関係が拮抗している状態です。
ボックス相場時は、「レンジの下限に来た時に買い、レンジの上限に来た時に売る。」
という手法をとる場合もありますが、いざボックスを抜けた場合には、その需給関係が崩れ、新たなトレンドが発生することがあります。

ボックス相場の高値は、昨年11月に付けた634円。まずは、ここをブレイクできるか否か。それが最大の焦点です。抜けなければ、ボックスの下限を伺う展開に逆戻り。抜けて、これまでのボックス上限が下値支持線として機能していくようであれば700円で利食いできる確率は高くなります。

一方、「700円で新規売り」を考えていらっしゃった場合ですが、700円を付けに行く時のチャートの状態がわかりませんので、現段階でのコメントは難しいです。

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東証1部 4676 フジメディアHDのリクエスト分析

「2014.9月 @1610円 700株 購入しました。過去、利益が出た場面が何度かありましたが離し時を逃してしまいました。最近ずっと下がっていましたが、やっと買値を超えてきました。いくら位で離すのを目標としたら良いかお教え下さい。」
と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートから見てみましょう。

5/8にマドをあけて急騰。これまでのボックス保合い相場を上抜けする動きを見せています。
この5/2と5/8の間のマドを短期調整で埋めにいく動きが見られなければ、上値試しの展開が予想されます。

ただ、5月11日に決算発表が予定されています。2017年3月期の最終値はほぼ織り込まれていますので2018年3月期の業績予想によほどインパクトがない限り出付くしとなる可能性がありますので注意が必要です。長く保有されて、ヤレヤレの感があるようでしたら発表前の持高調整がでる前に利益を確定しておくのも一考です。

ここから先の上値の焦点は、今年1月27日の高値1,669円、次いで1月13日高値1,709円。
一方の下値の焦点は、窓上限1,625円、ここを割れると窓埋め完了の1,602円。この水準はこれまでのボックス保合いの上限となりますので、この辺りが下値支持線として機能していくかを確認していきたいところです。

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