東証1部 7911 凸版印刷のリクエスト分析

「ICタグ関連とのことですが、チャートから読み取れることがあれば、ご教示ください。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

月足チャートを見てみましょう。

ご覧のように、株価が60ヵ月移動平均線を上にプラス50%縦移動した線(緑色)に接近する場面は、相場の天井に。60ヵ月移動平均線を下にマイナス50%縦移動した線(橙色)に接近する場面では、相場の底値を示唆しています。
現在の株価は、この緑色の線に迫っており、長期目線で高値圏といえます。

60ヶ月移動平均線(桃色)と株価の乖離率は30%以上と上昇基調ですが、高値警戒ソーンのため、上値は伸び悩んでいます。

6ヶ月移動平均線(黒色)を上回っている間は上昇基調維持とみますが、同線を下回ると戻り売りが強まります。

続いて、日足チャートを見てみましょう。

緑色の25日移動平均線(中期)が、水色の75日移動平均線(長期)を上から下に突き抜けた格好となっており、中期的な売り転換を示唆するものとして注意が必要です。
ここ数日は、全体相場が戻り歩調となっていることが支援材料となり75日移動平均線に接近する展開となっていますが、同線が上値抵抗線として機能するようですと、反発上昇のペースは鈍りボックス下割れが視野に入ります。
逆に、75日移動平均線を突破してきた場合は、1/6高値1169円が次の上値の焦点です。この水準で曲がるようですと三尊形成となることを考慮しておきましょう。

まずは、75日移動平均線との攻防に注目です。

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東証1部 6448 ブラザー のリクエスト分析

「2月20日に2058円・400株購入しました。今、売却か手持ちか思案のところです。よろしく分析の程お願いいたします。」と、リクエストいただきました。

3月決算銘柄の期末配当を受け取る権利を得るための最終日が、明日3月28日となっています。配当を受けたい方は3月28日までに株を買っておく必要があります。そのため、株価は権利付き最終日にかけて数か月前から上昇する傾向がありますが、翌29日には売却しても配当の権利は得られますので29日の配当落ち(権利落ち)でガクッと株価が下がることがあります。この動きは、高配当な銘柄ほど顕著です。

当銘柄も3月期末配当のある銘柄です。購入が2,058円とのことですので、現在利益がでていらっしゃる状態ですので配当目当てでなければ権利落ち日まで待たずに売却されて利益確定をしてもよいかもしれません。

週足チャートを見てみましょう。

右肩上がりの13週移動平均線(緑色)を上回る上昇基調ですが、前回高値(2,331円)が上値抵抗として意識されていることがわかります。
また、前週の足はこの水準で上に長いひげのあるローソク足となっております。高値圏で出た上ひげは要警戒です。

3月末のドレッシング期待もありますが、本日のドル円相場の円高進行や日経平均の大幅下落などから足元の相場環境もボックスから下抜け警戒がでてきた状況です。

上げ余地を残している場合もあるが、一旦は調整売りも出やすい水準といえるでしょう。

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東証1部 5408 中山製鋼のリクエスト分析

「84円で買いました。その後十分の一併合があり、やっともう少しで買値になります。1000円超え位まで待って売りたいと思います。」と、リクエストいただきました。

購入時期は、株式併合(10株から1株)が行われる前の84円ということですので、一昨年の後半あたり現物での保有ということでしょうか。

それでは、週足チャートをみてみましょう。
5408
※注:併合前のチャートは価格修正されています。

一昨年半ばに、橙色の50週移動平均線(長期線)を短・中期線が下抜け下降転換し、戻り高値で同線が抵抗となったことで本格的な下げ相場が続いていましたが、昨年後半より環境は好転。今度は逆に短・中期線が50週移動平均線を確りと上抜けしてきていることから長期目線で立ち上がりの形状となっています。

昨年夏以降からの上昇相場は、13週移動平均線(緑線)が下値で支持されていることから、今後も同線がサポートラインをして機能しているうちは押し目買いも期待できそうです。

また、2月6日大引け後に発表された決算は好決算となり、5円期末一括配当を実施、8期ぶりに復配(無配を続けてきたが、配当を再開する)する方針と発表されました。

このことで、目先は投資家心理の好転が期待できます。3月28日の権利付き最終日まで、復配の材料がどの程度相場の下支えとなるかどうかに注目です。また、この日以降持ち越す場合は翌日の配当落ちによる下げに注意が必要でしょう。 配当落ち分をすぐ回復してくるようであれば強い相場ですので、その場合は保有を続けて利幅を狙うことも期待できます。

ただ、一昨年戻りでたたたかれた870円を早期に回復できなければ、同水準はやれやれの売りものなどにより強い抵抗として意識されそうですので要注意です。

一度無配となった株は扱いが難しく、今回の復配が好感されているうちに利薄でも利益を確保しておくというのも一考です。

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