東証1部 6331 三菱化工機のリクエスト分析

「390円で買い、損切りのタイミングが遅れてしまいましたがどうすることが一番良いかお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートをみてみましょう。
3661w

ご覧のように、直近の動きを確認しますと各種移動平均線が収れんしており、下降相場からの下げ止まりが確認できます。
390円での購入とのことですので、一昨年の中旬ぐらいに保有されたものだと推察しますと信用ではなく現物での保有かと存じます。

今後、短期線から立ち上がりの形状となっていけば戻りが期待できます。
決算発表も終わっていますので、サプライズから大きくさげるリスクも少ない状況かと思います。保有期日がない現物取引であれば、収れんからの上抜けを待ってみることもできるでしょう。

目先の上値の焦点は、昨年12月の高値237円、ついで3月高値267円です。
価格帯レシオで確認すると、300円近辺では過去に出来高が集中したことがわかりますので、手仕舞いを考えるのであればひとまずはこのレベルでしょう。300円前後で保有した向きの「やれやれの売り」がでやすい水準です。この水準の売りものをこなしていけるようであれば、損失幅を少なくしていくことはできると思いますが、時間はだいぶかかると感じます。

一方の下値の焦点は、ご覧の50週移動平均線(橙色)が支持線となるか否かに注目です。

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東証1部 6789 ローランドディジィーのリクエスト分析

「いつも的確な回答を有難うございます。2015年1月@3245円で300株購入やっと利益が出てきました。欲張らずに手放した方が良いでしょうか?」と、リクエストいただきました。

それでは、まず週足チャートを見てみましょう。
6789
買いポジションを持ったのは2015年の1月とのことですので、当時のチャートの状態を確認してみましょう。50週移動平均線(橙)を割込み上昇トレンドを崩した格好となっていたことがわかります。値ごろ感や押し目狙いでの打診買いであったのかと感じます。その後、戻りを試した場面で再度50週移動平均線が抵抗となったことから本格的な下降相場となっていました。

ところが、昨年後半からの上昇で5・13・26週などの短中期線は50週移動平均線を上回り、かつ右肩上がりとなっていることで立ち上がりの形状となっています。
また、2014年9月高値(5080円)から2016年安値(1745円)までの下落に対する半値戻し(3412円)を達成していることから、桃色の5週移動平均線を支持線に上値を伸ばしてみるのも一考だと思います。
目先は2015年6月の高値3,685円が上値の焦点となります。

注意点としては、2月10日に予定されている決算発表です。
発表前には当面の利益を確定する動きも出やすくなりますので注意しましょう。

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東証1部 1916 日成ビルド工業のリクエスト分析

「信用買い残が多いですが…中長期での株価の見通しについて、何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、まず月足チャートを見てみましょう。
1916

2001年からのチャートをみると、現在の株価水準は高い位置にあることが確認できます。株価は60ヶ月移動平均線を50%以上(緑線)も上回っている強い上昇基調です。6ヶ月移動平均線(黒線)が下値支持線として機能している間は基調は上昇ですが、高値警戒感は残るところです。

ご指摘のように信用の買残は多く、信用倍率は32.6となっています。   
買残の増加は将来の売り要因といいますが、即売り材料となるわけではありません。信用の買残が多く高い信用倍率となっていても、上昇トレンドが続いていて、上がるから買う、買うから上がる というように、うまく良い回転が効いている状態であれば直ちに問題とはなりません。
ただし、ひとたび上昇トレンドが崩れた際は周知のとおり潜在的な売り需要により悪材料視されやすくなりますので注意が必要です。

続いて日足チャートを見てみましょう。
1916D
各種移動平均線は上向きでかつ株価は75日移動平均線(水色)を上回っています。目先は25日移動平均線(緑線)を支持線とする上昇相場の押しがどの程度まで入るのか見極めが必要です。高値を追うよりは、図下のRCIの反発をまち押し目を待つのがよいでしょう。
また、戻りを入れる場面で1月11日直近高値(568円)を超えられないようですと戻り売りに注意が必要です。
下降転換に注意しながら取り組みましょう。

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