東証1部 8423 アクリーティブのリクエスト分析

「昨日芙蓉リースさんからの、TOB(520円)が決定しましたが、昨年の高値850円を目指す可能性はありますかね、教えて下さい。」と、リクエストいただきました。

芙蓉総合リース がTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化を目指すと発表したことが買い材料視されました。

日足チャートをご覧いただきますと、
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75日移動平均線が200日移動平均線を大きく下回った状態で、株価は急騰。上昇の初動ですが、75日移動平均線からのかい離率は27%以上となっており、いったん上昇が止まれば、急騰の売り場を狙う動きも予想されます。急騰銘柄は長く続かない傾向がありますので、来週以降、出来高の急減に要注意です。

週足の一目均衡表チャートを見てみますと、株価は厚い雲の中。
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雲は抵抗帯とも呼ばれ、過去に売買した投資家の「しこり」を表しています。
雲が厚いときは突き抜けることが困難で、雲をローソク足が突き抜けるには勢いも必要です。信用買い残は減少傾向ですが、依然として信用倍率は13.9倍と高く、上値では戻り売りが台頭してくる可能性が高いように感じます。

昨年の高値850円超えを、今回の材料で超えると判断するのは難しいところです。

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東証1部 3436 SUMCOのリクエスト分析

「SUMCOを900円と1270円で空売りしています。年初来高値になるなど厳しい状況が続いていますが1000~1150円まで下がったら返済を考えていますが2~3か月ぐらいでそこまで下がるでしょうか?」と、リクエストいただきました。

日足チャートをご覧いただくと、短期線から長期線まで全ての移動平均線が上向き、かつ株価は10日移動平均線(桃)より上に位置していることがわかります。75日移動平均線(水色)からのかい離率も40%以上と、強い上昇基調の銘柄です。
出来高も高水準を保っていることから、売り方の買戻しも上昇をサポートし回転も効いている状態と考えます。

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11/7のトランプショックの時でさえ25日移動平均線が支持線となったことから、短期調整が入っても10日移動平均線(桃)、25日移動平均線あたりでは押し目買いから、切り返しも想定されます。2ヶ月という期限付きでいうと1200円アンダーは、やや厳しいところです。

週足チャートを見てみますと、昨年11月に付け高値を抜き、一昨年の高値(2458円)から今年安値(590円)までの下落の半値戻し(1524円)まであと1円に迫っています。抜ければ、61.8%戻し1744円が視野に入ってきますので注意が必要です。

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東証1部 9104 商船三井のリクエスト分析

「いつもお世話になります。買値245円5000株保有しています。中期350円狙い分析宜しくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

日足チャートでは、直近マドを空けての急上昇となっており上昇に勢いが感じられます。
今回は中期目線とのことですので、週足チャートを確認してみましょう。

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ご覧のように、目先立ち上がり、株価は年初来の高値を更新中。一目均衡表チャートでは雲(先行スパン1と先行スパン2の間の価格帯)を上抜けてきたことがわかります。
雲の上は晴天、雲の下はどしゃ降りと言われるように、雲の上に株価が出ると比較的順調に上昇が望めます。短期的には調整しつつも、この上昇基調が続くようであれば、目標の350円は射程圏内です。

テクニカル以外の参考として図2をご覧ください。
足元の指標に改善が確認できることもプラス材料となっています。

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世界経済や商品価格の先行指標とされているバルチック海運指数(鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み外航不定期船の総合的な値動きを表す)は、ここにきて戻り足を強めています。
これは、海運会社の先行きの業績を判断する材料にもなりますので、海運セクターを取組まれる方は必ず確認しておきましょう。

また、米国金利の先高観から為替相場(ドル円)がドル高・円安方向への動きがでていることで、これまで渋めにでていた業績予想の上振れを期待する向きの見直し気運も高まっています。

原油相場についていえば、OPECの原油減産合意のニュースで価格は上昇し50ドル台を回復していますが、このレベルであれば運搬コスト高懸念というよりも、これにより世界経済の回復が期待できるとし現時点ではプラスに作用している模様です。

中期的にはこれらの指標の今後の動向にも注意をはらいつつ利食いのチャンスを伺っていく、ということになりそうです。

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