東証1部 4541 日医工のリクエスト分析

「いつも参考にさせていただいています。日医工がかなり下がってきましたので購入を検討しているのですが今後の動きを教えていただけないでしょうか。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。
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11月7日大引け後に発表された決算は、17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.5%減の33.1億円。また、通期利益を従来予想の142億円から57億円(前期は122億円)に下方修正したことで、本日マド(ギャップ)を空けての急落となっています。
9月に付けた年初来安値を本日再度更新する動きとなっており、決算ショックが消化されるまでは買いは見送られた方が安全です。

さらに、75日移動平均線(水色)は右肩下がりかつ株価はその下に位置しており基調は下降です。買戻しが入っても、75日移動平均近辺では戻り売りに上値を切り下げられる展開が続いています。

明日以降、短期急落からの反発が入った場合、まずは9月安値(1751円)、ついで窓埋め完了の11月7日安値(1776円)あたりが目先の抵抗として意識されそうです。
自律反発を狙うならその辺りまでとなりますが、トレンドは下降であることを念頭に入れながら取り組まなければなりません。

週足チャートを見てみますと、三尊を形成し下降継続中です。
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長期目線としても、抵抗線と意識される上値のポイントは多く日柄が必要と感じます。
また、信用の買残も多く需給の改善が進まなければ早期・長期で上昇転換とはなりません。まずは、じっくり下げ止まりを確認しましょう。

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東証1部 6594日本電産のリクエスト分析

「いつも参考にさせていただいています。日本電産を7,700円で100株購入しました。10,000円を超えてきましたが、まだ上値はあるのでしょうか。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。
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これまでの保合いを上抜けしてきたことによるテクニカル動意と、10月24日の好決算を受けた決算動意で、今週大きく上昇を見せています。

現状2500円も抜けていらっしゃるので、利益確定をしてもよいころあいだと存じます。
上値を伸ばしたいのであれば、まずは好決算を受けて動意づいた向きが落ち着きを取り戻した後の動きを、しっかりと検証していく必要があります。

13週移動平均線(緑)は右肩上がりで株価の下支えとなっており、基調は上昇です。
昨年8月の高値(11,415円)は視野入りしています。
目先、利益確定の売りなどで調整する場面では1万円の大台を維持できるかどうかが焦点です。
押しが入る局面では、11月27日高値(9,881円)が強い支持線として機能していくことを確認しつつ、最小利益は確保できるような体制で臨みましょう。

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東証1部 1812 鹿島建設のリクエスト分析

「いつも参考にさせていただいています。鹿島建設を検討しているのですが、今後の動きを教えていただけないでしょうか。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足の一目均衡表を見てみましょう。
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株価は、基準線(青)・転換線(桃)をともに割込みました。更に、転換線が基準線を下抜けしたことにより「逆転」現象が見られています。一般には、売りのタイミングと判断できます。
一方で、下に控える一目の雲を背に下げ渋る動きも見られているため目先の焦点としては、雲上限687円が下値支持線として機能していけるかどうかが注目されます。仮に、この雲上限を割込む動きとなれば、下落基調を強める可能性がありますので注意が必要です。

足元の地合いは、日経平均株価が17,000円の大台を回復するなど堅調に推移しているため下げ渋りからボックスでの動きとなりそうです。

信用買い残は6.5倍と高水準なため、ボックス相場からの上抜けには日柄調整から需給の改善が進んでいくことが条件となりそうです。

続いて月足チャートをみてみましょう。
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2001年からのチャートを確認すると、現在は2006年に付けた高値804円に迫る高値圏となっています。高値ボックスでの動きとなっているこのレベルからの買いエントリーとなると上値の余地は限定されそうです。

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