リクエスト銘柄分析

「2005年 545円にて5000株購入(2,725,000円)ずぅっと下がり続けていたので放置、何年か前、分割ではなくまとめることを何と言うのか？？1000株になりました。本日上場来高値となっています。やれやれ売りをすべきかもう少し待ってみるべきかご指導下さい。」と、リクエストいただきました。

昨年、株式併合（5株→1株）が行われています。
併合による価格修正をしますと、ちょうど買値近辺まで戻してきたところですね。

それでは、月足チャートを見てみましょう。
2007年高値（4,210円）から2012年安値（1,220円）までの下落に対しての半値戻し（2,715円）を再度超えてきました。

相場格言では、下落幅の半分まで値を戻すと、その後もとの水準まで戻るといわれる一方で、一度下げた相場が半分まで戻したら、欲張らずにそこで利益確定売りをした方がよいともいわれています。いずれにせよ「半値」は今後の支持線にもなりうるし、抵抗にもなりうるということができますので、まずはこの半値レベルの攻防を見極めていく必要があります。

今後この半値（2,715円）を大きく割り込むことなく支持線として機能していった場合は、61.8% 戻し（ 3067.82円）が次の上値の目安となります。

10年以上保有されている銘柄の様です。この半値レベルを大きく割り込むことがなければ目先の上昇トレンドにまかせてみるのも一考かと思います。

ただ、出来高が減少してきた場合は上昇の勢いはなくなっていきますので要注意です。

「10年前くらい、リチュウムイオン電池のフッ素製造会社として聞いたことが有りますが最近何故、株価に動きが出ているのですかね！？」と、リクエストいただきました。

月足チャートを見てみましょう。
長らく低迷が続きましたが、今年に入り一目均衡表の雲を上抜け上昇してきています。

前期（平成27年）に不採算事業であったコスメティック事業から撤退したことや、高純度薬品事業における電池部門で、電気自動の販売台数増加によるリチウムイオン二次電池市場が成長していることから販売が増加しており、営業利益が増加したことを評価した買いが入っているようです。

強い上昇基調が続いていますので、一目均衡表・基準線（青線）や6ヶ月移動平均線を下値支持線にしている間はまだ上げ余地があるとみます。

ただ、日足チャートを見てみますと直近高値圏でもみ合う動きとなっておりますので、前回の高値7/7（3,775円）を超えられず、保合いを下抜けしてくるような動きがあれば急な調整売りに警戒が必要でしょう。

「いつも参考にさせてもらってます。株式情報の雑誌で将来有望株となっていたので検討しているところです。上昇傾向みたいですが、まだ上昇していくのでしょうか。そして今は買い時でしょうか。合わせてご教授ください。」と、リクエストいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。

まず、週足チャートを見てみましょう。

株式公開して2年以上、ご祝儀相場が終了しても大きく初値を割り込んでくるようなことはなく、将来への期待・ロボット関連とテーマ性のある銘柄であることから底堅く推移しており人気の高さがうかがえます。

2000円台前半の足元を固めることができれば、長期目線という観点からは魅力ある銘柄です。ただ、今後発表されていく財務内容はひとつづつ確認していく必要があるでしょう。今期予想は非公開となっていますので、着地で赤字幅が確実に減少していっているとか、黒転してくることがあればよい傾向でしょう。

しかし、目先の動向を日足チャートで確認してみますと、

25日移動平均線（緑色）は下向き、かつ株価は25日・75日移動平均線（水色）を割り込んできており、弊社のオリジナル指標である転換足も示す通り本日は赤から青に陰転してきていることから、目先短期的には下降に転換する可能性があります。

このまま、75日移動平均線が上値抵抗として機能するようですと、2000円台前半ぐらいまで短期的には下がる可能性もあります

一旦下降に転じると、需給面では4月に急増した買残の調整もでやすくなります。

今はあせらず、じっくり下値を拾うスタンスがよろしいかと思います。