東証1部 6753シャープのリクエスト分析

「いつも参考にさせていただいています。株価は下げに下げて95円となりましたが、今のうちに仕込んでおけば長期的には上昇することはあるのでしょうか。」と、リクエストいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。

日足チャートを見てみましょう。
株価は75日移動平均線からマイナス20%以上も下落しており、売られ過ぎの状態です。テクニカルの視点だけでいえば、短期で大幅売られ過ぎの反発を狙いたい局面ですが、今日現在リバウンドの動きも限定的となっています。

超過債務に陥ったニュースや、東証による東証1部から2部への指定替えの発表が
嫌気売りを誘ったことで買の手は鈍っており、円高進行も懸念材料です。

今後、急落前下値支持となっていた120円近辺まで短期的に戻りがあったとしても、その上には25~200日移動平均線が強い抵抗として控えており、よほどの材料がでてこない限り徐々に上値は重くなりそうです。

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週足チャートを見てみましょう。
ご覧のように、各種移動平均線は下向きで株価の戻り高値を切り下げる展開となっています。株価水準は低いですが下降相場は続いていますので買いは見送りです。

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債務超過は鴻海精密工業による支援で解消する見通しですが、経営再建中で体力もなくここから長期投資で買うということは、株式を取組む上での最大リスクを覚悟しなければならないでしょう。

今回の全体相場の暴落は絶好の仕込み時としている向きもありますが、割安な株を買うことと、理由があって安い(売られている)株とでは、リスクの度合いが違うことを認識して取り組まなければならないと考えます。

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東証1部 8316 三井住友FGのリクエスト分析

「お世話になっています。マイナス金利の影響か判りませんが、メガバンクがだいぶ下がってきました。購入を考えているのですが、今後の予想を教えていただけないでしょうか。」と、リクエストいただきました。

本日、英国の国民投票はEU離脱派の勝利が優勢・確実と報じられたことでメガバンクにはリスクオフからの売りが膨らみました。

それでは、まず日足チャートで確認してみましょう。
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先週の日銀金融決定会合は無難にこなし、前日まではトリプルボトム形成(逆三尊)形成か?!と底堅さが伺えた商状でしたが、本日の急落で2月の安値(2819.5円)を再度意識せねばいけなくなる相場展開となっています。
仮に、この直近安値(2819.5円)下抜けとなれば、さらなる下落に注意しなければなりません。

内需関連で円高リスクは輸出関連株に比べれば軽微でも、全体のリスクオフの流れには逆らえませんので、英国のEU離脱が日本経済・金融市場へもたらす影響を監視していかなければならないでしょう。

財務面では、連結PBR(0.5倍)、連結PER(6.4倍)と、ともに割安です。
じっくりもつイメージで、値ごろ感からの買いを検討されているようであっても、一連の外部要因が落ち着きを見せ始めてからのほうがよさそうです。

来週以降、材料出尽くしから反発の動きがあったとしても上値は限定的となりそうです。
目途は75日移動平均線(水色)3,410円、ついでレンジ上限3,800円近辺と見ています。

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東証1部 6135 牧野フライスのリクエスト分析

「お世話になります。月刊誌で長期保有でもつには良いと書いてあり、長期保有で検討していたところ1か月で少し下がってきました。今後の予想を教えていただけないでしょうか。」と、リクエストいただきました。

週足チャートを見てみましょう。
13週移動平均線(緑色)・26週移動平均線(水色)は下向きで株価がその下にあります。
これらの移動平均線が上値抵抗として機能しているうちは、基調は下降です。

長期のチャートでみれば、歴史的には確かに安いレベルまで落ちてきていますので、長期派がそろそろと思案する場面ではありますが、テクニカル面では下げ止まりが確認できるまで、買いは見送られたほうがよさそうです。

需給面でも信用取組が12.6倍と買残が多く、このことも上値が重い要因となっています。短期的に、戻りがあったとしても買残の整理が進んでいくまでは、戻りを叩かれる可能性も高く注意が必要です。

また、本日は英国のEU離脱を問う選挙の開票状況に一喜一憂し乱高下となっております。為替相場ではドル円相場が一時1ドル=100円を割り込むなど、輸出企業にとっては足元の円高基調が重石となっておりますので、目先買の手は控えられそうです。

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