東証1部 9832 オートバックスセブンのリクエスト分析

「1845円で4/18信用買い、株式消却で下げてるようですが、今後どうでしょうか?分析お願いします。」とのリクエストをいただきました。

オートバックスセブン(9832)ですが、「株式消却」での下落ではなく、1-3月の業績が前年同月比で減益であったため、下落しているようです。チャートで見てみますと、本日(5/17の12:00)時点で、直近の安値2/12の1691円を下抜けており、転換足も青が継続しているため、下落方向が持続中です。目先は転換足が赤に転換しないかぎりは下げ止まりの確認はできません。

週足で見てみますと、2014年に1650円~1700円付近で、長期間推移していた経緯もあり、ここが下げ止まりの節目となる可能性もあります。そのため目先は下落は続きますが、下値余地は小さいといえるかもしれません。

ただし、この過去のレンジの価格帯を下抜けてしまいますと、2014年10月の安値1561円まで節目がありませんので、下落幅が拡大する可能性もありますので、注意が必要です。

また、日足及び週足では下降トレンドの状態であるため、目先の下げ止まり後、反発上昇してきた場合は、買値に近づいたら、なるべく早めの手仕舞いがよろしいかと思われます。

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東証1部 9045 京阪ホールディングスのリクエスト分析

「いつも的確なアドバイス、参考にさせていただいています。ありがとうございます。4月28日の792円が 5月2日に窓を開けて736円まで下落しました。5月6日は少し戻し、748円の終値です。短期(2週間位)で窓を埋めて800円を奪還できるでしょうか。本日746円で1000株だけ打診買いしました。需給は引き締まっているようです。よろしくお願いします。」とのリクエストをいただきました。

4/28の決算発表が減益であったため、大きく売れています。しかし、ご質問にありますように、この銘柄は、これまで大きく窓空けした後は、最終的にその窓を埋めてくることが多いことがわかります。

ただし窓を埋める期間として、短期間で上昇して埋める場合もあれば、1ヶ月程度要する場合もありますので、直近の安値を割り込まない間は、そのポジションをキープするといった考え方で、戻り上昇を待つのが良いかもしれません。

今回の大幅下落は、地合いに依る部分と、業績の悪化による悪材料とが重なっており、チャート的にも25日~200日の主要な移動平均線を株価が下回っていることから、最悪の場合は再び安値を切り下げて下落する可能性もあります。

こういった逆張りでのエントリーでは、万が一想定と違った動きをした場合にロスカットすることも念頭に入れておく必要があります。

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東証1部 3401 帝人のリクエスト分析

「いつも貴重なコメントありがとうございます。自分では良いと思ってもコメントを拝見すると自分の未熟さが良くわかります。業績変化率や低PERなどを基にスクリーニングしたところ『帝人』が良いと思い、押し目待ちで監視しています。株価が下落しかけると、強い買いが入って上値志向となっています。仕方なく393円で購入してしまいました。今後の株価動向や注意すべき点がございましたらお願い致します。」と、リクエストいただきました。

昨年7月上昇トレンドを崩して以来、300円半ば~400円半ばのボックス相場となっています。エントリーされたレベルはちょうどボックスの中心レベルとなっていますので、テクニカル的にはまず、下値ではボックス下限が支持となるか、上値ではボックス上限を抜けることができるかが焦点となります。

経常は増加・税引益等は黒転しているものの、コスト管理のおかげで、売上そのものはあまり伸びていません。将来における収益性・成長性という意味ではいまひとつという感じもあります。

PERは10.4と割安で、直近は新人口皮革開発などのニュースが手掛かり材料になっているようですが、ボックスを超えられる勢いがあるかどうかは見極めが必要でしょう。

連休明け5月6日の業績発表は念のために注意しましょう。

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