東証1部 4183 三井化学のリクエスト分析

「いつも大変勉強させていただいております。以前にも同銘柄でリクエストさせていただきました。第3四半期の決算発表後に急落し、いまは52週移動平均線で辛うじて踏みとどまっているような状況です。10-12月の業績だけで見ると減速しているのかも知れませんが、中長期で見て原油安メリットのある銘柄だと思っています。継続保有すべきか一旦売却して様子見が良いのか、是非ともご助言をお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきましてありがとうございます。

週足チャートを見てみましょう。
2月2日の決算発表以降、ご覧のように株価は大きく急落し、本日は52週移動平均線(橙)大きく下回る展開となりました。

2月からの急落でリバウンドも期待したいところですが、下げ止まらない間は新規の買いは見送りが懸命ですし、現在利益がでていらっしゃるようでしたら一旦は確定しておくのもよいと思います。

割り込んだ移動平均線が上値抵抗線として機能していきますと、今度は戻り売り相場に転じます。

まずは、今週の終値時点で52週移動平均線を回復できるかどうかが目先の焦点となりそうです。

全体相場がさえない中でも、順調に押し目を形成し上昇してきた銘柄ですので下げ止まりをしっかり確認されてから再度拾いなおしてもよいのかと考えます。

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東証1部 9432 NTTのリクエスト分析

「日経平均が軟弱、優良会社も軟弱な状況下で、NTTは何故強い動きなのですかね?。又今後の見通しは如何ですかね?」とのリクエストをいただきました。

日足チャートを見てみましょう。
昨年後半より一定のレンジを形成していた相場から、先週金曜日「民間銀行が日銀に預ける当座預金のうち一部にマイナス金利を導入する」との日銀の発表に後押しされ、昨年高値を突破、上方にブレイクアウトする強い動きをみせました。

今回の決定で、一般人が民間の金融機関に預ける預金金利がマイナス金利になることはありませんが、今でさえ低金利の銀行預金金利が、早くも引き下げとなる余波は広がっています。

安定している優良銘柄で配当利回りが比較的高い銘柄が選好されたということも考えられそうです。

ここから先の見通しですが、まず明日2月5日に決算発表が控えています。
内容次第では更に動意づく可能性もありますが、既に好決算が織り込まれていると仮定しますと、一旦は下値を確認しにいくことも考えられます。

目先の下値のポイントは、1月29日と2月1日に空けたマドの上限5,171円、と下限5,049円です。また、これまでのレンジ相場の上限である5,000円近辺が下値支持線として機能していくかどうかみていく必要があります。

長期目線で見た場合は、1999年11月の高値9,700円と2011年3月の安値1,610円の半値戻しが5,655円に控えています。(図2:月足チャート)
半値戻しは全戻しにつながるという相場格言が頭を過るところですが、この半値戻しを達成してくれば上方への視界が拓けてくるのではないかと考えています。

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東証1部 9983 ファーストリテイリングのリクエスト分析

「以前、森精機で良いアドバイス有り難う御座いました。ファーストリテイリングは激しい下落ですが、チャート的に2-3ヶ月の短期の上値、下値のめどをご教授いただけたら幸いです。」とのリクエストをいただきました。

週足チャートを見てみましょう。
今年に入って、昨年10月につけた安値(41,650円)を割込み下値模索の展開となっています。下値を切り下げるようなら短期的な下値のめどは、まず一昨年の安値(30,950円)、次いで30,000円の大台近辺です。

また、戻り高値はまず40,000円の大台ついで昨年10月安値(41,650円)です。この位置は三尊をとりますと、ちょうどネックラインでもありますので、買残が多い状態であれば強い抵抗となる可能性があります。

こちらの銘柄は、ご存じのように日経平均株価への寄与度が非常に高い銘柄ですので日経平均株価が下げ止まりをみせないうちは、買は見送りです。

ファーストリテイリングの財務欄で地域別セグメントを見てみますと、売上の約半分は海外が占め、うち1割以上を中国に依存していることがわかります。中国経済の鈍化は、日経平均の下落にも表れているようにネガティブに捉えられますので、今後も中国経済並びに日経平均株価の動向にも注意が必要です。

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