東証1部 5486 日立金属のリクエスト分析

「いろいろ参考にさせていただいています。日立金属ですが、業績も良く割安感があるようなので、購入を検討しているのですが、買う時期はいつ頃がよいのでしょうか。よろしくお願いします」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。
日足チャートを見てみましょう。

200日・75日・25日移動平均線が上から順番に並んでおり、株価はその下にある下降トレンドの状態です。

10月27日に通期業績の下方修正が伝わると、翌日からマドを開けて急落し以降、上値・安値を切り下げる展開となっております。また、本日は9月29日に付けた直近安値(1,339円)円を一時割り込む動きを見せており、下値を拡大する動きに注意が必要でしょう。下値試しの展開が続いているため現段階での買いは見送られたほうがよさそうです。

今回の業績修正は、中国経済の減速に伴う需要調整が進まず、また国内自動車関連やエレクトロニクス関連の需要調整も続くことが見込まれており、中期的な視点からも上値は重そうです。

当面は10日~25日移動平均線を意識した動きが予想されます。
上値の焦点は、窓の下限(1,488円)ついで緑色の25日移動平均線です。ここを超えられた場合は、窓埋め完了の(1606円)となりますがこの近辺には水色の75日移動平均線も位置しているためやはり戻り売りに注意が必要でしょう。

買いを検討されているとのことですので、やや長期的な視点で考えなければなりません。
まずは今回の業績下方修正のショックが一巡し、目先の下げ止まりを確認できてからの方がよさそうです。

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東証1部 6479 ミネベアのリクエスト分析

「日経マネー(10号)に乖離率1位(5.4倍)にミネベアがなっていたので購入を検討しているのですが、時期的にはよいのでしょうか」とのリクエストをいただきました。

週足チャートを見てみますと、好業績を背景に今年6月までは26週移動平均線(水色)を支持線に長期上昇トレンドを形成していました。

しかし、上昇トレンドが崩れ始めた7月以降から、ここを押し目とみた買いで信用の買い残が急激に増加した場面がございます。信用の期日は6ヶ月ですので、50週移動平均線(橙色)を大きく割り込んで下落に転じて以降、戻りも限定的となっている今の状況では、目先持ち高調整の動きが台頭し上値が重い局面が続くと考えられます。

株価が移動平均線から大きく乖離すると、その後収束に向かうという考え方もありますが、需給の調整が終了するまでは戻りは売られやすい局面にあります。

業績良好な銘柄で全体的なリスクオフの流れから低調な動きとなっていますが、日足チャートで見ると下値を固めつつありますが立ち上がりの動きはまだありません。

仮に、8月の急落後のレンジ相場の下限(9月29日の安値)1,233円を割り込む動きとなれば、下げ余地は大きいですので注意が必要でしょう。

ただ、今年前半までは押し目は必ず買われてきた銘柄です。
信用残の推移から安値圏での買い意欲はいまだ旺盛と見れますので長期目線で安いところを拾っていこうという向きは多いのたど感じます。

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東証1部 5741 UACJのリクエスト分析

「いつも大変勉強させていただいています。以前、同銘柄でリクエストさせていただきました。330円で購入後、314円で一旦損切りし、しばらく様子を見ていました。信用買い残はまだ多いですが、以前に比べると信用倍率は改善されているようです。25日線も上回って来ましたので、そろそろ再購入しようかと検討しています。何かアドバイスがありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。
前回5月に同銘柄をご質問いただきました際は下げ止まりが確認できない状態でしたが、日足チャートを見てみますとご指摘のように目先は25日移動平均線(緑)を株価が上回ってきたことで底打ち感がでてきました。

ただ、テクニカル的には依然200日移動平均線(橙色)や75日移動平均線(水色)が下向きでかつ株価はこれらの下にあるため、戻り高値ではまずこの75日移動平均線が上値抵抗として意識されます。

また、7月31日2016年3月期の連結通期業績予想を大幅に下方修正した結果一段安となったレベル200円台後半も次の上値のポイントです。
この時の業績修正の主な原因はアルミ地金市況価格の下落によるものでした。足元のアルミ地金相場が低調な状態に変わりはないため、底堅さは出てきたものの戻りはまだ重いのではないかと考えます。

一旦戻しても下げ相場なのには現状変わりなく、再度10日・25日移動平均線を下回れば売り転換です。

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