東証1部 3668 コロプラのリクエスト分析

「久しぶりにお尋ねします。コロプラの成長性に期待して、株価も下がってきたようなので、そろそろ購入を考えています。今後の動きを教えていただけないでしょうか。」とのリクエストをいただきました。

日足チャートを見てみますと、200日移動平均線を75日移動平均線が下回り右肩下がり、かつ株価は25日移動平均線より下で推移しており下降基調が続いています。短期であれば戻りを狙うこともできますが、25日・75日移動平均線が上値抵抗線として意識されており、戻しがあれば売られやすい環境であるといえます。

現在の株価位置を週足チャートで確認してみると、ここ数年に付けた安値近辺で2000円の大台をめぐる攻防となっており、仮に仕掛け的な売りが入った場合は下げ幅が広がることが懸念されます。

ゲーム関連はもともと急成長へ期待が高く、株価はそれを既に織り込んでいるため、好決算が示されても材料出尽くしから売られる銘柄が多く見受けられます。決算発表の時期ですので、発表日近辺(11月11日)での決算動意に注意しましょう。発表される16年9月期の数値に注目です。

買いは急がす、2000円台の底型さを確認してからのほうがよいでしょう。

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東証マザーズ 7779 CYBERDYNEのリクエスト分析

「赤字続きの会社ではありますが、特殊な分野で将来性を強く感じます。株式投資で夢ばかり追っていてはいけないことだとは思いますが、この会社には何か夢を感じでしまいます。ご助言を頂ければ幸いです。」とのリクエストをいただきました。

週足チャートを見てみましょう。
株価は上場時の初値を上回って取引されています。過去1200円程度まで下押しすることがありましたが、期待の高さからか安値では買いが下支えしました。

ただ、13週移動平均線(緑色)等の移動平均線は下向きでかつ株価はそれらを下回る下降基調です。

信用の買い残も依然高水準ですので、戻りは各移動平均線を上値抵抗線として売られやすい状態と言えます。この下げ相場が続く限りテクニカル的には買いは見送りです。MACDヒストグラムを見てみても、0ラインを越えられず増加に転換できずにいます。

将来への期待から上場時から注目を集め買われてきた現状がございますが、上場してから約1年半、業績等の実績も問われてくる局面です。

主力商品のHAL腰タイプの稼働台数が順調に増加しているとのIR情報が昨日ありましたが、11月13日決算発表でこれを踏まえた業績が示されるのかどうか、足元のデータに注目が集まります。

仮に手仕舞いが進み1,200円近辺を割り込む動きとなれば、初値851円が視野入りするため要注意です。

生活支援ロボット事業を専業とする会社は他上場企業には例がなくこの分野では先駆者です。将来性・未来的といったイメージで投資家受けがよい銘柄のひとつですが、目先は需給の改善を待って下げ止まりを確認した後の再考が得策でしょう。

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東証1部 3231 野村不動産ホールディングスのリクエスト分析

「海外マネーが日本の不動産に流れて来そうなニュースを最近よく聞きます。同業者で不祥事がありましたが、野村不動産HDのチャートを見ていると、素人目には、25日移動平均線が上向きになり、これが下値抵抗ラインとして機能しているように見えます。今後の値動きに期待できそうに思うのですが、いかがでしょうか。チャート分析とアドバイスをお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

本日20日付「日経新聞」で2015年4~9月期の連結営業利益が、前年同期比3割増の380億円前後になったもようと報じられたことで株価は急落。マンション売上の好調は織り込み済みのとの見方が多く、上値で75日移動平均線(水色)との攻防が長引くなか、好材料にはひとまず手仕舞いと本日は確定売りが広がりました。
なお、本来の決算発表は10月29日が予定日ですので、材料絡みの動意に念のため注意が必要です。

また、一部の建設業界の不祥事が今回不動産業界全体にまで波及するかについては今のところ影響は薄いと考えています。

改めてチャートを見てみましょう。
本日の急落で200日移動平均線(橙色)を終値で下回ってきました。今後の上値の焦点は長期筋の売買指針であるこの200日移動平均線や前述の75日移動平均線が抵抗となり戻りを鈍らせてしまうのか否かです。
奇しくも本日の急落でボックス相場を下抜けした格好となっているため、株価の状態が落ち着くまでは買いは見送りです。

10月30日には日銀の金融政策決定会合が予定されております。
日銀が追加の金融緩和策を発表すれば、金利敏感株である金融・不動産にはポジティブサプライズとなりますが、現状維持の場合は失望売りも考慮しましょう。

ただ、好業績の株価でも低調な株価を強いられている昨今、長期目線で捉えるのであれば株価は割安とも判断できます。

今後予定されている材料をひとつずつ確認しながらRCIなどの指標の陽転で買い場を探っていく必要がありそうです。

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