リクエスト銘柄分析

「いつも的確なアドバイスありがとうございます。みずほ・双日など高配当銘柄でさえ時価が１割以上下落している中で、あおぞら銀行が堅調に推移しているように思います。今後予想される相場動向について教えて下さい。よろしくお願い致します。」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。

まずは、月足チャートで株価位置を確認してみましょう。
あおぞら銀行は、旧日債銀破綻後に一時国有化を経験し2006年に再上場しました。チャートからもわかる様に、再上場後の初値（495円）・高値（517円）近辺は、大きな抵抗として意識されていることがわかります。下値では、1年移動平均線（緑色）を支持線となっていますが、目先は高値圏でボックス相場です。

では、続いて日足チャートを見てみましょう。
株価は長期の売買指針である200日移動平均線（橙色）を割り込んで、目先はこの200日移動平均線が戻り高値で抵抗線となっています。上抜けしてきたとしても、その上には75日移動平均線（水色）が8月の急落前の水準に位置していますので、高値では戻り売りに注意が必要です。

下値では8月25日安値（387円）と9月7日安値（405円）と安値を切り上げて下値を固めつつあるように見えますが、200日移動平均線との攻防から再度下値試しの動きとなれば、これらの下値ポイントは逆に下値の目安として仕掛けが入りやすくなります。

買いは、もうしばらく全体相場の動きを見極めてからのほうが良いでしょう。

「いつも的確なアドバイスありがとうございます。マイナンバーをはじめ、今後セキュリティの重要性がますます注目されると思います。その中でも、最大手のデジタツアーツの購入を検討しています。押し目買いを待っていますが、今後の下値、上値目途などがございましたら、アドバイスをお願いします。上値はサイバー攻撃などの突発的な上昇時の吹き値売りも想定しています。よろしくお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。

日足チャートを見てみましょう。
上昇トレンドを判別する25日移動平均線（緑色）を8月後半に下割れした後、最初の戻り高値を売られた格好となっています。押し目買いを検討されているとのことですが、75日移動平均線（水色）を完全に割り込んできますと下降相場に転換する形状となりますので、まずはこの75日移動平均線の攻防に注目です。

このもち合いを上抜けしてきた場合、上値の焦点はまず25日移動平均線が位置する（1,854円）です。ただ、この近辺では戻り売りも出やすくなるため注意が必要でしょう。押し目買いには、まだ不安定な位置にありますので現状様子見です。

一方の下値の焦点は、9月10日安値（1,619円）ついで1,500円となります。

また、材料待ちの吹き値売りは相場格言にもあるようにチャンスがなかなか巡ってこないこともあり、実際には吹き値一瞬で終わってしまうケースもありますので現実的な戦略としてはやや難しいと考えます。

「タバコ分野においては独占企業ではありますが、医療分野などその他の分野においては競争の激しい中、他企業以上に世界戦略を持った企業で、今後ますます発展していくと思うのですが、いかがでしょうか？よろしくお願いします。」とのリクエストをいただきました。

地域別のセグメントを見ましても海外構成比が54％を超えるグローバル企業で、言わずと知れた優良企業です。
だからといって、いつでも買い場ということではありません。
株価は常に変動していますので、チャートで現在の株価位置とトレンドを確認していきましょう。

日足チャートを見てみますと、年初から続いた上昇トレンドから一転、8月後半に75日移動平均線（水色）を大きく割り込む展開となっています。

下値では、今のところ200日移動平均線（橙色）が支持線として機能し下げ渋りを見せているものの、上値では25日移動平均線（緑色）が下向きでかつ上値の抵抗となっており、高値から上値を切り下げる戻り売りパターンとみることができます。

また、フォーメーション分析ではダブルトップとなっており、戻り高値は売られやすい傾向といえるでしょう。
下値で200日移動平均線割れの攻防が続いているうちは買いは見送りです。一か月近く保合いとなっていますので、仮に再度200日線割れとなった場合は、下げが加速することも考えられます。下げ止まりを確認できてからのエントリーをお勧めします。