東証1部 7609 ダイトエレクトロンのリクエスト分析

「業績の上方修正と増配を発表しましたが、株価はその後下落しています。上方修正の金額が控え目で、下半期に減速すると市場は捉えているかのように見えます。進捗率から見ると、むしろ再度の上方修正に期待できると思うのですが、チャート分析ではどう判断すればよろしいでしょうか。よろしくお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

8/3に発表された決算内容は業績も好調ではありましたが、8/3に向けて株価も上昇していたところを見ますと、今回の発表内容は織り込んでいたと考えられます。

まず日足チャートでは、6/12の高値と8/3の高値でダブルトップを形成する可能性が出てきています。厳密には7/9の安値799円を下回ることで完成となります。そのため目先は75日移動平均線で下げ止まることができるかが焦点となります。

7/9のように75日移動平均線で止まることができれば、上昇トレンドが維持される可能性がありますが、現在は出来高も少なくなってきているため、目先の勢いも衰えてきている可能性があります。またSRV-KDも高値圏でデットクロスしているため、上値が思い要因となっています。

ひとまず75日移動平均線での反発を確認できれば押し目のチャンスが狙えますが、、万が一、75日移動平均線を割り込み、7/9の安値も割りこむようであれば天井形成となりますので注意が必要となります。

20150807-1

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東証1部 6080 M&Aキャピタルパートナーズのリクエスト分析

「いつも的確なコメント、参考にさせてもらっています。今回はM&Aキャピタルについてです。業績も好調で、株式分割も8月末にされます。同業者の日本M&Aセンターも業績が好調です。M&Aセンターと同程度のPERから換算した、5500円が今年12月末の目標株価です。いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

週足チャートを見てみましょう。
前回4月に上昇した際は、株式上場時近辺につけた高値を超えてきたことによって急速に確定売りが入りました。上場時に購入した向きは、半年間含み損を抱えていた状態だった訳ですから持ちあいを解消する動きがでても不思議ではありません。ただ、その後は押し目買いが下値を支え再度上値トライとなっています。

好決算でも売られる銘柄が多い中、今回決算をこなしてこの位置にいますので好印象ですが、目先は前回抵抗となった4,000円の大台を終値で維持することができていません。この抵抗帯を上抜けできなければ、再び売りものが出てくる可能性があります。上場時の初値(3,333円)を下回ることがあれば、要注意です。

しかし、今後4,000円の大台での攻防から上抜けしてくるようであれば上にしこりが全くない状態となりますので強い相場に発展していく可能性が高くなります。今後は株式分割、分割後には株主優待制度の実質拡充もリリースされており、投資家の呼び込み策も練られているようです。

同業態の2127日本M&Aセンターの方が、規模が大きいので単純比較はできませんが、年末に向けたの株価の動向を占う上で目先焦点となるのは、まずは4,000円の攻防です。

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東証1部 4183 三井化学のリクエスト分析

「ここのところ、海外要因で揺れ動いておりますが、同銘柄は上昇トレンド継続中と見てよろしいでしょうか。押し目買いを検討しております。」とのリクエストをいただきました。

それでは、長いスパンのトレンドが確認できる週足チャートを見てみましょう。
13週移動平均線を下値支持線に上昇基調を維持しているのが確認できます。

また、日足チャートを見てみますと水色の75日移動平均線は上抜きで、かつ株価は同線を上回って取引されています。この75日移動平均線を上回っている間は、大きなトレンドは維持されていますので押し目買いも検討できます。

ただ、目先は桃色の10日移動平均(短期線)を割り込んでいますので、戻りを試す局面で緑色の25日移動平均線が上値抵抗となりますと、戻り売りにも注意が必要でしょう。

調整一巡から、強い上昇相場に戻すには、日足チャートのオシレータ系の指標が底打ちを示し、かつ25日日移動平均線を株価が突破していくことが不可欠です。

PBR・PERもともに割安を示していますので、押し目買い狙いの銘柄として物色されやすい状態であると感じます。

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