東証1部 8020 兼松のリクエスト分析

「いつもお世話になります。per pbr 他の業種よりまだ割安に思えますが、チャートは、下がる時は、最近大きく下がり、天井打ちにおもわれますが、いかがでしょうか?よろしくお願いします。」とのリクエストをいただきました。

商社株は5月以降緩やかに上昇を見せていましたが、今週のギリシャ関連のニュースや中国株の暴落など、外部要因から大きな下落を余儀なくされました。

改めてチャートを見てみましょう。

終値ベースでは75日移動平均線が支持線として機能した格好となっています。
ただ、短期的には10日移動平均線を下回ってきたことで高値からの下落となっています。株価が75日移動平均線を上回っている間は押し目買いも考察できますが、来週以降このレベルが押し目となるか否かは、今般の中国株の動向次第となりそうです。RCIなどのオシレーター指標の反転を待ち、下げ止まりを確認できからの方が安全といえるでしょう。

同業種のPBR・PERを見てみますと、確かに全般割安を示しています。

丸紅   PBR:0.8倍  PER:6.5倍
伊藤忠  PBR:0.9倍  PER:6.9倍
住友商事 PBR:0.7倍  PER:7.4倍
双日   PBR:0.6倍  PER:8.9倍
三菱商事 PBR:0.8倍  PER:11.7倍
三井物産 PBR:0.7倍  PER:11.9倍
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兼松 PBR:0.9倍  PER:6.8倍

今般の外部要因が落ち着き、本来のテクニカル主導の動きを取り戻した際は、割安な業種として物色の対象になってくる業態であると感じます。

8020

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東証1部 3231 野村不動産のリクエスト分析

「『投信総額、5月末時点で初の100兆円突破 12カ月連続で過去最高』のニュースの受け皿として連想したのが不動産でした。三井・三菱・住友など大手不動産と野村不動産を比較して妥当株価を検討したのですがわからなくなってしまいました。
PBRが一番低い三井不動産:PBR1.89と対比 2061.86×1.89=3897円
PERが一番低い住友不動産:PER24.64との対比198.8×24.64=4898円
このような場合の考え方と、今後の動向に付いて御教示頂ければ幸いです。」とのリクエストをいただきました。

不動産業界は、昨年一昨年と日経平均株価が上昇してきた中でも全体的に横ばいのレンジ相場となっており、出遅れ感が強い業界です。

改めてリクエスト銘柄を見てみましょう。
ファンダメンタルズから考察した理論株価は、決算期でなければ取り立てて目先の株価に大きな影響を与えるものではありませんが、以下にあげる大型株と比較しますと、PBR・PERとも割安といえますので今後の上値余地はありそうです。

三井不動産 PBR:1.9倍  PER:33.1倍
三菱地所  PBR:2.5倍  PER:53.2倍
住友不動産 PBR:2.6倍  PER:24.5倍
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野村不動産 PBR:1.3倍  PER:13.0倍

月足チャートを見てみると、直近数か月は6ヶ月移動平均線を下値支持に上昇基調となっています。一昨年の高値2779円が上値の焦点です。突破できれば、長期目線でも上昇転換となり、出遅れ銘柄としての注目度も高くなってくると考えます。

財閥系の不動産とは規模が違いますが、月足チャートで比較して表示しますと明らかに出遅れ感が確認できます。

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東証1部 5801 古河電気工業のリクエスト分析

「いつも大変勉強させていただいております。同銘柄ですが、今年4月に200円で購入しました。ようやく業績が最悪期を脱し、チャート上も上昇転換したと思っていましたが、今週に入って25日移動平均線を割り込んで来ました。某証券会社が目標株価200円などと設定して来たようですが、正直言ってあまり納得が行っていません。自分の頭で考え抜いて判断した結果購入した銘柄なので、もう少し保有していたいと思っていますが、やはり一旦売却して様子を見た方がいいのでしょうか。何かアドバイスがありましたら、お願いいたします。」とのリクエストをいただきました。

日足チャートを見てみましょう。25日移動平均線の攻防から数日で切りかえしてくるようであれば継続することも可能ですが、戻り局面で25日移動平均線(緑色)が抵抗となるようですと要検討です。トレンドを崩した最初の戻り高値は絶好の売り場となってしまいます。

継続保有するようであれば、今後上の転換足が転換(青から赤)すること、またはMACDヒストグラムが増加に転じてゆくことなどを確認しながらの保有となります。

他の大手電線株の動きを見てみますと、高値保合いながらも堅調に推移しておりますのでレンジの下限を割込むことがなければ急いで売り逃げる必要はないですが、長期チャート(月足)を見てみますと60ヶ月移動平均線が下降で現在は戻り高値近辺となっているほか、一目の雲の下限が抵抗として意識されていますので底値で買った向きも一旦は手じまいを考えるタイミングではあると考えます。

5801D

5801M

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