東証1部 5012 東燃ゼネラル石油のリクエスト分析

「いつも拝見し勉強しています。今から買う場合、円安で業績が良いと言われている銘柄より、原油安で業績が悪いと言われている銘柄のほうが下値不安が少ないと思います。テクニカル的な動向を御教示頂ければ幸いです。」とのリクエストをいただきました。

いつもありがとうございます。
前回2月13日の業績発表では、売上高は減少していたものの経常益は前回の赤字からはV字回復となっており当時の株価はむしろ堅調に推移していたことがわかります。ただ、周知のように原油セクターにとって原油安はマイナス要因ですので今後も原油相場の動向には注意を払わなければなりません。
15年12月期の予想が次回発表されるのは一か月後の5月15日の予定ですのでこちらも要注目です。

チャートは、緩やかな上昇局面が続いているものの、ややボックス圏で戻り高値を形成中ですので、テクニカル的に買い場を探すとするならば、RCIをご覧いただくとタイミングが計りやすくなります。

下値リスクを減らしたいのであれば、押し目を探すことになりますので、ご覧のように日足ベースで9日・13日のRCIがマイナス圏から陽転したタイミングを狙いますが、今回の戻り局面で前回3/9の高値1,164円を超えられないと三尊形成となりますので注意が必要です。

目先は、桃色の10日移動平均線を下値支持線にどこまで上値を伸ばせるかに注目したいところです。前回高値1,164円を超えられるかが今後のポイントとなるでしょう。

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東証1部 1820 西松建設のリクエスト分析

「以前にもこの銘柄でリクエストさせていただきました。三角保合いを下放れし、一体どこまで下がるのだろう?と様子を見ていましたが、昨日、出来高を伴って強い陽線をつけました。過熱感のある銘柄を利益確定売りした資金が、出遅れ銘柄に流れて来ているのでしょうか。今後の株価見通しについてアドバイスをお願いいたします!」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。
昨年好調であった建設株ですが、西松建設は今年に入ってから三角保合い、並びに50週移移動平均線(橙色)を下割れ、長期上昇トレンドを崩してきました。

今週になって買戻しの動きも見られていますが、株価はまだ13週線(緑線)の下に位置しておりますので戻り局面では各移動平均線が要所々々で抵抗帯として意識されることになります。

信用倍率は昨年末から増加傾向にあり、また直近では51.3倍と高水準です。

ここにきて日経が一時2万円台を付けた後足踏み状態となっていることで、出遅れ株の個別物色も見られますが、現状は下降基調が続くと見るチャートのパターンです。

ただ、今週5週線を上回って引けると4/10安値(404円)が一番底になる可能性もあります。
来週以降13週線との攻防が予想されますが、上伸する材料が今後あるとするならば5月13日に発表が予定されている決算期待での動意でしょう。

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東証1部 9432 NTTのリクエスト分析

「先日もお伺いさせて頂いたのですが、その後直近での動きが強いので、再度、これからの予想される動きを教えて頂けませんか!」とのリクエストをいただきました。

いつもご覧いただきありがとうございます。
2月にご質問いただきました際は、昨年高値7,120円をちょうど突破してきた辺りでしたので同水準が強いサポートとして機能していくか確認しつつRCIで押し目を狙うということでコメントさせて頂いておりました。

その後は、高値圏での保合いとなり一進一退の展開となっていましたが、直近では保合いを上抜け力強い上昇を見せています。(図1:日足チャート)

目先は8,000円の大台の攻防に注目です。8,000円の大台を明確に超えられず調整する局面では、直近保合いを見せたレンジ相場の上限7,700円近辺が下値支持となるか見ていきたいところです。

逆に、8,000円の大台を明確に超えてきますと次の上値の焦点は99年11月の高値19,440円と11年3月の安値の38.2%戻し9,400円となり、1万円の心理的な節目が視野入りしてきます。(図2:月足チャート)

ただ、長く塩漬けとなっている株が多いことが予想される銘柄です。
大台や節目ではそれなりの抵抗も想定されるところです。

また、大型株ですので日経平均の動向も考慮しなければなりません。
日経平均は心理的な節目である2万円を約15年ぶりに一時上回ったものの足踏み状態です。
再度上値を試し、00年のITバブル後の高値を目指していく展開となれば、当該株式も足元を確認しつつじわじわと上昇していく展開が予想されます。

価格水準が高いので、RCIなどのオシレータ系の指標の過熱感が少なくなったところでの押し目買いがいまだ有効でしょう。

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