東証1部 9531 東京ガスのリクエスト分析

「お世話になっております。証券会社の担当者よりアフターコロナ銘柄の3086 9722 9603 9022を勧められておりますが、結構上がっているのでここからinしていいものかと迷っております。私としては、アフターコロナではないものの9531東京ガスが気になり、ご意見を伺えればとメールさせて頂きました。よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

ご覧のように各種移動平均線は右肩下がりです。
上から50週線(橙)、26週線(水)、13週、5週移動平均と、長期線から上から順に並んでおり、下げトレンドが継続中です。戻り売り相場が続くため戻せば売り場となります。

下値では、昨年3月の安値2061.5円が意識されていますが、下げ止まる動きが見えませんので買いは見送りが賢明かと思います。チャートは今すぐ反発する状態ではなく、昨年から何度か入っている戻り高値も水準が切り下がっています。戻り高値をとった後の大陰線も気になります。配当をもらいながら長期でずっと寝かすイメージでなければ、買いから入るのは現状様子見された方がいいかもしれません。

仮に下降の戻りをとるイメージであったとしても、値幅を取るのは難しいでしょう。

なお、アフターコロナとして挙げていただいた銘柄に関しましては、週足ベースでみる限りでは立ち上がり傾向にあります。長期スタンスであるならば低い水準です。目先の上げ下げが気になるようでしたら押し目を探りながらエントリーのタイミングを伺うのは面白いかもしれません。

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東証1部 8096 兼松エレクのリクエスト分析

「業績や配当利回りから見て、やや売られ過ぎに思えます。三角保ち合いに入って来ているようですが、いかがでしょうか。」と、リクエストいただきました。

国内IT業界は、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けたライフスタイルやワークスタイルの急激な変化によって社会のデジタルトランスフォーメーションが加速し、リモートワークなど戦略的なIT投資に対する需要が増加していることがコロナ禍で評価されています。一方で、事業活動が制限された業界などは業績の悪化からIT投資が抑制されている部分もあり今後の回復が待たれます。

財務面では安定性があり、増配も支援材料になっています。高い配当利回りも魅力です。
長い目線でみれば三角持合いともとれます。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

13週移動平均線(緑)と26週移動平均線(水)がDクロスして下げ相場に転じてからは、株価は13週線を上値抵抗線に下降が続いており、戻れば売られる戻り売りパターンとなっています。

3500円近辺での堅さはみえるものの、持合いが続いていることでMACDヒストグラムも0ラインは超えからの際立った増加傾向はみられない状況です。

また、信用倍率は41倍と高水準です。
需給面では、今年に入って下降に転じてから信用の買い残が急増していることからしばらくは日柄と需給の整理が続くと見られます。

高配当狙いでじっくり持たれる場合でも、持合い離れを確認してからでも遅くないかと思います。一方で、値動きはいい意味では安定している銘柄ですので、短期キャピタルゲイン派の方にはやりにくい銘柄かもしれません。

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東証1部 9101 日本郵船 のリクエスト分析

「ご無沙汰しています。先生の株分析いつも勉強さして頂いております。中期投資1000株買値2800円分析よろしくお願い申し上げます。」と、リクエストいただきました。

景気回復を背景にグローバル物流が回復傾向にあるため注目されてきた海運業界ですが、さっそく日足チャートを見てみましょう。

25日・75日移動平均線が上向き、株価は25日線(緑)を下値支持線とした上昇相場が続いています。しかし、ここにきて株価は10日線(桃)との攻防となっており、高値ボックスを形成する動きとなっています。

まずは、このボックスの上限・下弦のどちらと突破してくるのかを見極める必要があります。

上値の焦点は、3月22日高値4120円。ここを突破し維持できれば一段上に伸びてくる可能性が強くなります。MACDヒストグラムは減少から増加に転じていますので、このまま0ラインを突破できればしっかりとした中期トレンドがでてくるでしょう。

一方の下値は、これまでの下値支持線である25日移動平均線を維持できるかどうかが目先の焦点です。仮に、25日線割れとなりますと75日線あたりまで調整する可能性があります。その場合、買値付近まで下落することになりますので注意が必要です。

上値が伸び悩むようなら目先益出しを考えてもいいでしょう。

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