7270 東証1部 富士重工業のチャート分析

「信用買い残の多さからかなり出遅れと思い4,050円で300株買い、中期で先の高値4,600円狙いです。分析宜しくお願い致します。」 とのリクエストをいただきました。

昨年10月末の日銀による追加緩和の発表で、マドを開けて上昇した相場でしたが、その後は一定期間レンジ相場が続いています。

10日・25日移動平均線をめぐる下値の攻防から、レンジ下限の4,000円レベルが守られれば、上値の焦点は75日移動平均線の4,215円となります。ただ、このレベルは数か月続いたレンジの中心価格ですので、信用買いが増加している局面ではしこり玉により上値が重たくなく可能性もあります。

12/8の高値4,600円近辺狙いは少し長期視点で見る必要がありそうです。また、東証大型株ですので、75日移動平均線の突破は全体相場の今後の地合いに最も影響されるところでしょう。

逆に、レンジ相場下抜けとなりますと信用倍率の18倍は懸念要因となってきます。信用残の増加は、トレンドが上昇基調であれば問題ない(むしろ回転が効いていてプラス要因)なのですが、ひとたびトレンドが崩れると纏まった買い残の整理が入るリスクを考慮しなければなりません。

加えて、買い残の増加傾向が見られるようになってから4か月程経過しております。信用の期日は6か月とされていますからレンジ下抜けた時は要注意です。

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東証2部 ラオックスのチャート分析

「公募増資発表で株価は大幅下落しましたが、業績はいいように思います。いかがでしょうか?分析の程、よろしくお願いいたします。」 とのリクエストをいただきました。

ご指摘のように、訪日外国人観光客の増加などで、国内店舗事業の収益が急拡大したことで業績は好調です。

増資をすると、発行株数が増えるので一株当たりの利益(EPS)が希薄化し株価が下落します。既存の株主にとってはマイナス要因となるものの、増資をして資金調達する目的が将来に期待がもてる内容であれば、ファーストアクションで売られた株が買戻されるということもあるでしょう。

ラオックスのIR資料によると、今回の資金調達の目的は『日本一の免税ネットワークの構築に向け、積極的な店舗展開を行っていくための設備投資』としており、足元の好業績を背景に中期経営計画(17年12月期に営業利益120億円を目指す)を実現するためのかなり前向きな増資と評価できます。

今後、増資希薄分を埋めてくるような相場展開となりますと、強い相場となりますが目先テクニカルでは、水色の75日移動平均線を回復し、同線が下値支持となっていくか見ていく必要があるでしょう。また今回の発表により開けた窓を、今後上昇して埋めることができるかが、焦点となります。

 

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東証1部 5108 ブリヂストンのチャート分析

「ブリジストン、そろそろ中期狙い4600円仕込みいかがでしょうか。目標値5000円乗せ。」とのコメントをいただきました。

日足チャート(図1)を確認しますと、原材料である原油相場の下落を背景に、立ち上がりの形状となっています。移動平均線は短期線・中期線・長期線と上から順番に並んで右肩上がりとなっておりますので基調は上昇です。

しかし、昨年の高値4458円を上抜けし一段高となった後は、高値圏での保合いとなっています。

目先は、図のレンジ相場を上下どちらへ抜けていくのか見極めていく必要があると考えています。高値圏にあっても、出来高や信用の買い残も高水準を維持していることで押し目買いニーズは強いと考察します。

このレベルでの利益確定の売り物をこなし、レンジの上限突破となりますと値が軽くなり更なる上昇が期待できるところです。

ニューヨークWTI原油先物価格は足もと1バレル=50ドル台に戻しているとはいえ、以前低水準での底ばいが続いている状況ですので、原油価格が急反発とならない限り買い目線でのスタンスで宜しいかと存じます。

今後の原油・為替相場の動向に注目です。

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