東証1部 5401 新日鉄住金

「600円で購入し塩漬けです。そろそろ、上昇しそうですがチャート的にはどの様になっていますか。」 とのリクエストをいただきました。

3月3日に発表された中期経営計画では、大型の設備投資や高炉の休止を含む生産性向上策などが買い材料視されたものの、直近の高値320円近辺では上値重たい展開が続いています。

新日鉄住金の週足チャート(図1)を見てみますと、長らく続いた三角保合いを上抜けしてきたことで、ここ数年の高値350円どころが意識されるところです

ただ、月足チャートを確認しますと日経平均が約15年ぶりの高値を回復する動きを見せている(図2上参照)にも関わらず、新日鉄住金は(図2下参照)東証の大型株でありながら、この全体相場の流れにうまく乗りきれていない点に注目しなければなりません。

鉄鋼業界は、中国をはじめとした新興国などの景気悪化により需要が鈍化しているうえ、中国では生産能力の拡大を急いだため供給過剰な状態が続いています。そのため、今後の鉄鋼価格の下落が懸念されていることが警戒要因となっています。

600円台(塩づけ水準)回復にはまだ時間がかかると言わざるをえませんが、チャートでは下値での底堅さはあり、今後の鉄鋼市況の改善や、割安株・出遅れ株が注目される相場がやってくることに期待したいところです。

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東証マザーズ 2375 スリープログループのチャート分析

「昨年11月の吹き上げの後の調整を完了し、良い感じで上昇を開始したように見えます。吹き上がるときには吹く銘柄なので、仕込んでみたいと思いますが、いかがでしょうか。」 とのリクエストをいただきました。

「吹き値待ちに吹き値なし」という相場格言がありますが、吹く前に仕込んでおいて、吹き値で売ると思っていても、実際には吹き値の場面はそう頻繁にあるわけではありません。

仮に吹いたところでは、待ち構えていた売りもの(決済売り)に押され一瞬で上昇が終わることがほとんどです。

日足チャート(図1)で確認しますと、昨年8月、9月、11月と一時的に急上昇する場面でも足は速く、数日のうちに終息していることがわかります。

日中の流動性が極めて薄い銘柄ですので、仮に仕込んで待つとなると、毎日手仕舞いの指値をあらかじめ入れておくといった対処が必要になるでしょう。

チャートの形状からは、ご指摘の通り75日移動平均線を上抜けしてきたところですが力強い一段の上昇となるには出来高が増加してくることが不可欠です。

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東証1部 9432 NTTのチャート分析

「確か100株に分割後の最高値をマークしたのでは?今後の見通しを教えて下さい」とのリクエストをいただきました。

月足チャートで株価位置を確認しますと、株式分割後に長らく底値圏でこう着状態となっていた相場から近年同意づき、07年につけた高値を超えてきたことで立ち上がりを見せています。(図1)

続いて、日足チャートで足元の相場を確認致しますと昨年の高値7,120円を超えてきたことで上昇に勢いがつきました。これまで強い上値抵抗だった7,120円処のラインが今後は逆に下値支持線として機能していくかまずは見ていきたいところです。(図2)

目先の戦略としましては、年初からの上昇に続き目先の高値突破という局面でオシレータ系の指標(ここではRCI 9・13が表示されています)に加熱感が残っていますので調整待ちの押し目を狙う戦略が有効かと思います。

図1

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図2

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