東証1部 7741 HOYAのチャート分析

「07年に4,220円で300株購入し、ずっと塩漬けでした。最近やっと買値までもどりました。やれやれ売りをするべきか、ここまで持ったのだからもう少し様子を見るべきか迷っております。」とのリクエストをいただきました。

長い低迷を脱して上昇してきた銘柄ですので、改めて月足チャートを見てみましょう。(図1)

本来は、05年半ばから2年半で形成したボックス相場を下割れした段階で手を打つのがベストでしたが長期保有されたことで06年につけた高値5,040円が視野入りしてきました。この間一時低迷していた業績も、収益構造の見直しなどを経て増加傾向となっています。

また、半導体チップの製造工程において必要不可欠なマスクブランクス市場では、圧倒的な世界シエアを築く可能性が高いとされており、これらが業績予想を引き上げていると評価されます。

ただ、東証1部の大型銘柄ですので06年の高値5,040円を突破できるかどうかは、今後の日経平均の動向次第といったところになります。上値は重いながらも、17,300円近辺ではいつくかのテクニカル指標で下値支持線が確認されており底堅く推移していますので日経平均調整後の反発に期待したいところです。

さて、ご質問の内容に戻りますと、現在は含み益が出ていらっしゃる状態ですのでこのまま上値を伸ばすのも手ですが、日足チャートを見てみますと1月30日に4,728円の高値をつけた後は、徐々に上値が重くなっていることがわかります。(図2)

仮に4,400円台割れとなりますと、1/26-1/27に形成したマド埋めが意識される展開となり、25日移動平均線(緑)までの調整を視野に入れなければなりません。

短期的な調整局面でこの25日移動平均線を割り込まなければ、上昇トレンドは維持されることになりますが、価格は持値近辺まで下がることになります。

7年もののワインがようやく熟成して日の目を浴びたと状態ですので、10万円弱の高級ワインをいただくつもりで利益を確定し、改めて押し目を狙うといった気持ちで取り組まれるとよいかと存じます。

図1

7741M

 

図2

7741D

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東証1部 8934 サンフロンティア不動産

「長期で保有したいと思います。業績は良いと思いますが下がっています。不安に思っています。分析をお願いいたします」とのリクエストをいただきました。

日足チャート見てみますと、足元の業績上方修正や増配のニュース(2/4)にも関わらず、戻りは鈍く25日移動平均線が上値抑えとなりました。また、200日・75日・25日・10日移動平均線が上から順番に並び右肩下がりとなっており下降相場が続いていることがわかります。(図1)

ただ、週足で相場の方向性を確認しますと、ご覧のように長期ボックス相場となっています。(図2)

ボックス相場は、「レンジ相場」ともいい、一定の変動幅の範囲内で株価が上がったり、下がったりを何回となく繰り返す相場をいいます。ボックス相場では、一般的にレンジの下限に来たときに買い、レンジの上限に来たときに売るという売買手法が有効です。変動が一定の範囲に収まっているため、図のようにRCIなどのオシレーター系の指標は、比較的はっきりと相場の高値圏・安値圏を示唆してくれます。

目先の株価は、長期ボックス相場の下限に接近してきており、長期目線で買いを検討している投資家にとっては、新規買いを検討するタイミングが近づいているとも言えます。

また、直近の信用の買い残の推移を見てみますと増加傾向にあり、株価がここ数年の安値圏にあることで、値ごろ感からの買いが下支えとなっている様子が伺えます。ただし、ボックス相場はレンジを抜けた場合、新たなトレンドが発生する可能性が高まりますので注意が必要です。

ご質問者様は、これから長期目線での買いを検討しているとのことですが、しっかりとげ止まりを確認してからのエントリーされることをお勧めします。

図1
8934D

 

図2
8934W

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東証1部 8028 ファミリーマートのチャート分析

「売り時を教えてください。買値は上回っています。」とのリクエストをいただきました。

ファミリーマート(8028)ですが、10日から200日移動平均線が上向きの上昇トレンドの状態です。また週足などでは、2000年以来の新高値を更新中ですので、大変上値が軽い状態にあるといえます。

またご質問にありますように、現在は「買値は上回っています」とのことですので、引き続き買いは持続でよろしいかと思われます。また利益確定する目安として、10日移動平均線を株価が割り込むと、短期的な利益確定売りが出やすくなるため、そこがポイントとなります。

ただし、これはあくまで短期的な利益確定の目安となります。通常の上昇トレンドであれば、10日移動平均線を割り込んだあとは、押し目形成となり、25日や75日移動平均線で下げ止まるのが基本となります。

またRCIでは短期的な高値警戒を示しており、これも短期的な調整が入りやすいことを表していますので、注意が必要です。

結論としまして、短期的には10日移動平均線を株価が下回るかどうかを注視しながら、買いを持続していき、中期的には25日移動平均線を株価が下回るまで、買いを持続するのがおすすめとなります。

20150203-2

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