東証1部 9104 商船三井のチャート分析

「いつもお世話になつております。今年2月中期で買いましたその後下方修正発表後下値切り下げ下値の目途御教授ください。」とのリクエストをいただきました。

商船三井(9104)ですが、中長期投資ですので週足でチェックしてみましょう。週足のチャートでは、株価は50週移動平均線や26週移動平均線をを下回り、トレンドとしては下降トレンドといえます。

また5月の安値338円、8月の安値345円と2天底を付けており、今回の下落から反発できれば。トリプルボトムを形成する可能性があります。そのため現在の株価水準が維持できるかは、重要なポイントとなります。また9週RCIが-82.08%と低い水準にあるため、目先の売られ過ぎ感は強まっているといえます。

ただし、万が一この水準を下抜けてしまった場合は、下値の抵抗帯が無いため、株価は300円程度まで想定しておく必要があります。

中長期的なトレンドが崩れているため、決して株価は上昇しやすい状態にはありませんが、底値を固めることができれば、2月の株価水準まで戻す可能性もあり、その際、これまでの株価の動きから2ヶ月程度は要すると思われます。

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東証1部 9678 カナモトのチャート分析

「いつも参考にさせてもらっています。材料出尽くし、成長鈍化、などと言われ、2週間ほどで20%ほどの下落となりました。19日時点3760円。業績も悪くはないし、証券会社の目標株価の上方修正もあるのに、さすがに売られすぎのような気がします。買いたいのですがいかがでしょうか。あるいは26週線を割り込んだので、もう少し、下げ止まりを確認したほうがよいでしょうか?今後の見通しとともにアドバイスをいただければ幸いです。」とのリクエストをいただきました。

カナモト(9678)ですが、これまで業績が好調なのを背景に一度も大きな調整をせずに、株価が上昇を続けてきました。そのため9/5の決算発表によって、材料出尽くしとなり、初めて大幅な調整となりました。

現状は株価は75日移動平均線を割り込んだため、これまで続いていた上昇トレンドが崩れつつある状況です。まず株価が下げ止まる目処として200日移動平均線を見ておく必要があります。過去にも200日移動平均線が下支えしており、今回も同じポイントで下げ止まることができるかが焦点となります。

しかし現状は、長らく続いた上昇途中で買われた方たちの手仕舞い売りが中心ですので、それが続く限りは、株価は上値が重い状況が続きます。そのため今後、9/2の最高値4905円を上抜けるには、相応な日数が掛かかります。現状の下落を売られすぎとして、今すぐに買いを入れるよりも、200日移動平均線近辺までの、下げ止まり確認が出来てからがよろしいかと思います。

また短期的に株価が反発してきた場合も、75日移動平均線が上値を押さえてしまうことが多いため、おそらくしばらくは200日線から75日線の間を推移する高値ボックスが続くかと思われます。

 

20140924-1

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東証1部 1898 世紀東急工業のチャート分析

「115円で1万株保有しています。最近137円まで上昇したので期待したのですが、調整に入っています。10月には5株⇒1株になる予定ですが、今後の株価の動きの予測と5株⇒1株になることでの利点と欠点がありましたらアドバイスいただけますでしょうか。オリンピック材料待ちだと思って辛抱するつもりですが、今後を期待しています。」とのリクエストをいただきました。

世紀東急工業(1898)ですが、5株を1株にする株式併合と合わせて、単位株も1000株から100株に変更となります。そのため最低の買い付け価格も多少は安くなるため、流動性が高まり、どちらかと言えば上昇要因ともいえます。

しかし過去の併合した銘柄の、その後の動きを見る限り、必ずしも上昇するわけではなく、チャートの形状が良ければ、それを後押しするような要因となる程度です。

中長期目線であれば、週足チャートの三角保ち合いを上抜けるかどうかが焦点となりますので、ここを抜けるまでは上値が重く、動きが鈍い時期が続くと思われます。

20140919

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