東証1部 2737 トーメンデバイスのリクエスト分析

「第2四半期は、メモリー価格下落の影響を受けて収益性が悪化したとの事で、半導体関連銘柄の中では出遅れ感が強いように思います。最近の新聞記事を見ていると、メモリー価格が底入れしていると言うような事も書かれており、購入のタイミングを探しているところです。株価の下値目処や底入れのタイミング等について、チャート分析をお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足の一目均衡表チャートを見てみましょう。

転換線・基準線はDクロスし、ローソク足は雲中にあります。
雲中はもみ合い、その後の雲抜け(上に突破)or 雲割れ(下に突き抜け)がトレンド転換のポイントとして注目されます。

大まかに、一目均衡表の雲よりローソク足が上にあれば上昇トレンド、下にあれば下落トレンドと大別します。
そのため、まずはこのローソク足と雲の攻防に注意してみていきましょう。
ローソク足が雲を下から上に突破すると上昇サイン、上から下に突き抜けていけば下落サインです。

仮に雲割れとなった場合は、上には分厚い雲(強い抵抗体)が控えていることから上昇しづらい展開となるでしょう。

一方、雲抜けとなった場合は上昇への転換と見ますが下段のオシレーター指標RCIなどの反発を合わせてしっかりと反転を確認する必要がありあそうです。

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東マ 4477 BASE のリクエスト分析

「10/9の高値からダダ下がりですが、信用倍率が高過ぎるから下げが止まらないのでしょうか。」と、リクエストいただきました。

それでは、日足チャートを見てみましょう。

長らく続いた上昇相場でしたが、10月後半にこれまでの上昇トレンドのサポートラインとして機能していた25日移動平均線(緑)を割り込むと、その後は同線が上値抵抗線となり戻りを阻まれたかっこうです。

目先は、株価が75日移動平均線を下回ったことで、中期上昇トレンドの崩れをねらった売り場となっています。

信用倍率よりも、この中期トレンドを崩していることが大きな要因だと思われます。

高値からの下落であり、75日線が上値抵抗線となっている間は戻り売り相場が続くと見ます。

この流れが続いているうちは、買いは見送りが賢明です。

中期的な下げ止まりは、MACDのGクロスなどを参考にしましょう。

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東証1部 6916 アイ・オー・データ機器のリクエスト分析

「マイナンバーカードを活用したオンライン保険資格確認端末の製品の販売を年内に発表しました。それの株価への寄与。取得価格995円で長期保有していますが売時を悩んでいます(そろそろ売りたい)。2020年の6月の決算がコンセンサスよりよかった(テレワーク需要のモニターや、PC用メモリーが好調。ただし来期は減益予定)ので、8月上旬以降、1000円~1100円のボックスレンジです。」

「コロナ状況下では上昇傾向になると思っています。理由は、DXにも関連する、テレワーク用モニター&カメラ、WEBセミナー用映像配信装置、教育ICT(モニターを電子黒板にするツール)などの需要開拓をしているからです。」

「さらに、6/24に厚労省が推進する保険資格をマイナンバーで確認できるオンライン保険資格確認の端末に参入するとの会社IRがあり、その日はS高になり1300円までいきましたが、すぐ1000円近辺に戻りました。」

「9/30に上記オンライン端末の続報が会社IRであり、12月より販売開始し、初年度10000台を目指すとの続報がありました。(この日は1100円を一時的に超えました)他の端末メーカーに比べ、小型で安いのが特徴で、大病院でなく中小医院や薬局(全国に5万店あり)をターゲットにしています。」

「またこの端末は患者情報を格納するので、この会社はHDDでもつHDDの2重化技術も盛り込んでいます。モニターも病院用のものを新発売しています。従来のPC周辺機器メーカーだけでなく医療機器分野にも進出していく中、上記オンライン端末の初年度10000台が収益の向上が見込まれると思っていますが、この点につき分析をお願いします。(この端末の購入には国から補助金がでます。)」

「目先1100円の壁があるように思いますが、これが6/24のS高のしこり玉なのかも気になるところです。以上よろしくお願いいたします。」と、リクエストいただきました。

それでは、週足チャートを見てみましょう。

ご覧の26週移動平均線(水色)を下値支持線として底固く推移していますが、
この支持線を下回ると下降転換の恐れがありますので注意が必要です。

上値はファーストアクションのあった6月の上昇時、
上長ヒゲを形成していますので1100円以上の上値が重いでしょう。

6/24のS高のしこり玉・・・を指摘する以前に、問題は需給自体が現在低調だということ。
日々数万程度の出来高しかなく、この銘柄に注目している取引参加者自体が現状では少ない状態です。

11月12日には決算発表が予定されています。
9月の続報を織り込んだ通期予想(21年6月着地予想)がどの程度上方修正されてくるのか否か、長期保有するようであれば見極めが必要です。

取引自体が薄い分、サプライズがあれば跳ねることはあるかもしれませんが、行ってこいとなって狙った水準では売れないこともありますので決算前後の動意に注目しましょう。

発表後出来高が急騰したとしても高水準を維持できず、数日で3分の1以下に激減するようなことがあれば一時的な上昇で終わってしまう可能性があります。
手仕舞うようであれば早めの確定を、持続保有するようであれば出来高を維持しつつトレンドを形成していけるかどうかを確認していってください。

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