「中期売買狙い 決算前に仕込みましたが発表後暴落していますが先の見通しをお願い致します」との事です。
個人投資家は、業績発表は企業の発表で初めて知ります。外国人投資家(外国証券)は、事前にアナリストが会社に行き、今後の業績予想、受注状況などを調査しますから、かなり前から業績の改善や受注残などの数字を掴んでいます。
そのため業績の回復前から株価を買い始める事ができます。いわゆる割高で買い、高値で好業績が発表され割安の時に売り(割安で売る)ます。個人投資家は好業績の発表を見てから買いますから高値つかみになります。
月足チャート(左)では、今年5月に60ヶ月移動平均線(5年平均)の+50%に達しました。この水準は高値ゾーンとみます。その後、7月~8月は大陰線で6ヶ月移動平均線を下回りました。好業績にも関わらず、6ヶ月移動平均線を下回る動きは好材料出尽くしの売り場です。
日足チャート(右)では、75日移動平均線を下回りました。上昇基調で75日移動平均線を下回る事は上昇相場は終わった事を意味します。このまま下げ続ければ200日移動平均線まで下げるでしょう。いったん200日移動平均線で下げ止まり反発しても、75日移動平均線を上回れなければ再下落に転じます。
高値で信用買い残の増加は、高値で買った方のナンピンです。一番失敗しやすいパターンです。今後、相場が回復した場合、75日移動平均線前後まで戻す可能性はあります。戻したら処分した方が安全でしょう。もし9月に入っても戻らなければ売り物が多いからでしょう。それでも状況を見ながら戻ったら処分した方が良いと思います。また秋以降~年明けに安くり下げ止まり確認ができてから買い直す事が安全でししょう。