「業績予想を下方修正したようですが、これで悪材料出尽くしでしょうか。」との事です。
春に発表した2014年業績予想。業績予想は、受注を抱えている売り上げ見通しが出来るものと、営業で売り上げを伸ばす努力目標があります。例えばマンション販売などは建てた分は販売する目標があるように、建機にも売り込もうとする目標はあるでしょう。そう言う目標を立てても実際の需要がなければ見込み違いになります。
今年は中国が予想以上の景気悪化のようです。ロシアのソチオリンピック建設も完成し、新たな建機を売り込み先を探さなければなりません。中国の景気悪化が需要減少の大きな理由になっている様です。元々需要が無いところでは売れません。
国内のインフラは出来上がっていて、新興国など、インフラ整備が活発なところに需要開拓しなければなりません。現状を見ますと、今回の業績予想を下方修正したのは悪材料出尽くしとは言い切れません。仮に春の決算予想発表のときに、見通しを下方修正していたか、今回にズレたかに過ぎないように思います。
年明けになり、再度業績を下方修正するのか、今回発表した業績予想で決算を終えるのか?。このあたりの見通しによっては下げ幅は拡大する事も考えられます。チャート的には75日~200日移動平均線(下値支持線)を下回りました。本来なら下降転換と見ますが、下方修正した業績で見たPERは15倍です。
一気に売られにくい様に見えますが、年明けの業績によっては2000円割れも考えられます。逆に国内のリニア新幹線などで需要が増えれば期待値は上がるかもしれません。株価は来年年明けの業績を見るまでは動きにくくなりました。下方修正すると売られる心配は続きます。チャート的には75日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認はできません。業績面、テクニカル面の両面から観察が必要です。