名証2部 1413 桧家ホールディングス の分析

「標記銘柄ですが、良心的な価格帯の住宅メーカー(の持株会社)として順調に業績を伸ばしているようです。消費税増税に伴う駆け込み需要の反動は気になるところではありますが、今週末には子会社「日本アクア」の東証マザーズ上場を控えております。縁あって、こちらのメーカーでマイホームを建てることになり、応援の気持ちも込めて先日1450円で購入いたしました。今後の見通しはいかがでしょうか。」との事です。

業績が評価された株は業績で動き、材料が評価された株は材料の大きさで動きます。この株価は業績で動いている様に思います。基本的に、株価は業績に先行して動くものと考えます。ここ2年くらいは4半期決算も意識した動きは現れた様に感じます。

今年5月に2100円台でピークを付けた後、6月に株価は1100円台まで大幅下落しました。6月以降、200日移動平均線に沿って下値切り上げながら、ゆっくり戻しています。12月は1500円前後で推移しています。9月に消費税アップが発表されましたが、駆け込み需要が期待されるような動きは株価に現れていません。

この企業は12月決算です。決算発表を前にして動きにくいところにあるように思われます。業績と株価を見てみましょう。12月決算ですから、2月に業績は発表されます。住宅メーカーの場合、受注(注文)を抱えている場合と住宅地の開発案件(建て売り)があります。建て売りの場合、売り切らなければなりません。

この様に、住宅メーカーの場合、建て売りは営業目標であり・努力目標の場合がある。今年2月に2013年12月決算予想を発表後、5月の業績発表の時は2月予想を変更せず、そのまま発表しました。この時まで今年の高値を付けるまで株価は上昇した。その後、8月9日、11月8日に発表した時も2月発表した予想はそのままですが、株価は上がりません。

4半期決算を見てみると、対通期の進捗率は年々下がっています。9月の第3四半期は発表されましたが、対通期進捗率は21%と低い数値です。12月決算予想に対し、9月の段階で21%しか達成していないと言う事ですが、この企業は毎年9月~12月の年度末に売り上げ、利益は集中していますから、年明け2月に発表される決算発表は予定通り達成しているものと考えます。

毎年対通期進捗率は下がっていますが、昨年と比較して21%まで下がっている点が気になります。9月~12月で約80%を達成すると言うのですから、年度末に集中する理由はあるのでしょう。消費税がアップするのに、駆け込み需要がなければ、4月以降、反動で業績不振が予想されます。

そう考えると、今年5月の2100円台で当面の高値は出し切った可能性があると思われます。個人的には消費税アップする来年4月に向け1000円割れまで下落しても不思議はないだろうと考えます。いったん子会社上場で上がったら、年内中に処分しておく方が安全でしょう。子会社上場でサプライズ上昇は持続しにくい様に思われます。

 

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