東証1部 6501 日立製作所のチャート分析

「定期的に映像コメントを拝見させていただいております。最高値2040円後は、1700円が3回くらい有りましたが、その後は、1200~1300円が高値ですが、近年は1000円に達する前に、900円位で頭打ちして下降しています。金融緩和が続行ですが、5年~10年先を見通した場合、本年12月頃が売り時でしょうか。」とのリクエストをいただきました。

今回は「5年~10年先を見通した場合」とのご質問ですので、月足チャートにて解説させていただきます。また今回は月足チャートの一目均衡表で見てみましょう。

現在の日立製作所(6501)は一目均衡表の雲を上抜けた状態にあります。また合わせて遅行線も雲を突破しいるため、過去の含み損を抱えた投資家のシコリが解消され、比較的上値が軽い状態にあることを表しています。

また2004年から2007年にかけて、900円近辺にて上値が重い状態が続いていますが、これはその時の遅行線が雲の下か雲の中にあるのが要因と言えます。これは過去の含み損が上値を押さえる要因となっていたことを表しています。

つまり、現在と過去を比較した場合として言えることは、2004年から2007年にかけての株価の動きと、現在の株価の動きは、株価水準は同じであっても、上値の軽さでいえば現在のほうが上昇しやすいと判断できます。

よって長期的な目線であれば、900円台を抜けて1,000円台へと向かう可能性があります。しかし長期的な上昇の過程の中で、転換線(600円台半ば)から基準線あたりの(700円台後半)あたりまでの下落調整は想定しておく必要があります。

また長期投資の場合、今後もし世界的な金融危機などが再び起こった場合など、日経平均株価が極端に下落した場合には、こういった大型株は間違いなく影響を受けますので、その点を踏まえて、逐一判断しながら保有していくのがよろしいかと思われます。

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