「長期で保有したいと思います。業績は良いと思いますが下がっています。不安に思っています。分析をお願いいたします」とのリクエストをいただきました。
日足チャート見てみますと、足元の業績上方修正や増配のニュース(2/4)にも関わらず、戻りは鈍く25日移動平均線が上値抑えとなりました。また、200日・75日・25日・10日移動平均線が上から順番に並び右肩下がりとなっており下降相場が続いていることがわかります。(図1)
ただ、週足で相場の方向性を確認しますと、ご覧のように長期ボックス相場となっています。(図2)
ボックス相場は、「レンジ相場」ともいい、一定の変動幅の範囲内で株価が上がったり、下がったりを何回となく繰り返す相場をいいます。ボックス相場では、一般的にレンジの下限に来たときに買い、レンジの上限に来たときに売るという売買手法が有効です。変動が一定の範囲に収まっているため、図のようにRCIなどのオシレーター系の指標は、比較的はっきりと相場の高値圏・安値圏を示唆してくれます。
目先の株価は、長期ボックス相場の下限に接近してきており、長期目線で買いを検討している投資家にとっては、新規買いを検討するタイミングが近づいているとも言えます。
また、直近の信用の買い残の推移を見てみますと増加傾向にあり、株価がここ数年の安値圏にあることで、値ごろ感からの買いが下支えとなっている様子が伺えます。ただし、ボックス相場はレンジを抜けた場合、新たなトレンドが発生する可能性が高まりますので注意が必要です。
ご質問者様は、これから長期目線での買いを検討しているとのことですが、しっかりとげ止まりを確認してからのエントリーされることをお勧めします。