「リニア関連工事の受注期待が高まるところだと思いますが、中期(今後1~2年)での株価見通しについてアドバイスをお願いします。ここのところ、上値が重いようですが、リニア関連工事については株価に織り込み済と見るべきなのでしょうか。」 とのリクエストをいただきました。
日足チャートを見てみますと、3月16日に701円の戻り高値を付けた後に再度緑色の25日移動平均線を下回り、直近では橙色の200日移動平均線を割り込んでおります。200日移動平均線は、中長期的な売買の指針となる線ですので目先の上値は重いと言えます。短期的に、戻り高値では売りに警戒が必要です。
上昇トレンドに戻すには、75日移動平均線を上抜けしていかなければなりませんので、需給以外に何か大きなインパクトが必要でしょう。
リニア関連の話題は既に相場に織り込まれています。
週足チャートを見てみますと、橙色の50週移動平均線が支持線として機能しておりますので、まずはこのサポートラインを維持できるかが焦点となります。
仮にここを割り込んできますと、ダブルトップ形成となります。
このところの相場は大型・値がさ株に資金が集中しておりますので、これまで堅調であった株は調整を強いられています。全体相場の3月配当取り以降の動きを見極めて、大型株の動きが鈍ってきた時に再度物色されていく可能はまだあると考えますが、短期では買いは見送り。中長期では根気よく下げ止まりを確認していく作業が必要でしょう。