ボリュームレシオ(V-R)の見方・使い方
出来高は株価に先行するということを前提に考案された、出来高の動向からみる指標です。
OBV線は累積差数をもとに描いているため、それぞれの局面の動きを見るには適していますが、絶対数値そのもので相場を判断したり過去との比較をすることはできません。
そこで累積差数ではなく比率で見たのがV-R(ボリュームレシオ)です。底値圏、高値圏を見るのに適しています。
ボリュームレシオの見方は?
V-Rが100%の水準では、株価上昇日の出来高合計と株価下落日の出来高合計が同じで、110%では株価上昇日の出来高合計が10%多いことを示します。
経験的には株価が上昇する日の出来高の方が下落する日の出来高より多いため、V-Rは80%~150%を通常値としています。
- 上昇日において70%以下は目先底値圏です。
- 出来高増加に伴って450%以上での陰転は目先天井圏です。
ボリュームレシオの作成方法(計算式)
ボリュームレシオの使用日数
日足 14日 25日
週足 9週 13週
執筆者紹介
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1.2万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2024年5月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数約3万人(2024年5月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。