指数平滑移動平均線の見方・使い方
指数平滑移動平均線とは、単純移動平均線よりも直近の価格に比重を置き、「MACD」のもとになった移動平均線です。
移動平均線の違い
期間の終値を単に平均しただけの単純移動平均線に対して、加重移動平均線、指数平滑移動平均線は、直近の価格に比重を置いています。
よって、単純移動平均線と比べて相場の動きに早く反応するので、トレンドの転換を早めに確認できます。しかし、その分、ダマシも多くなるので、注意が必要です。
直近の価格の比重の置き方が、加重移動平均線が直近の価格に徐々に比重を置いていくのに対して、指数平滑移動平均線は、さらに直近の価格に比重を置き、直近の価格に比重を高く反映させ、残りの日は影響を低く構成して算出します。
指数平滑移動平均線の作成方法(計算式)
最近の価格に比重を置き、過去になればなるほど比重を軽くして平均値を決定します。
比重の減少度合いは「平滑化係数」と呼ばれる0と1の間の値を取る定数α(平滑定数)で決められます。
n日間の指数平滑移動平均
1日目=(当日も含め)n日の終値の平均
2日目以降=前日の指数平滑移動平均+α×{当日終値-前日の指数平滑移動平均}
※α(平滑定数)=2÷(n+1)
3日間の指数平滑移動平均線の作成
例えば、使用日数を3日と設定します。α(平滑定数)は2÷(3+1)=0.5 です。
日 | 終値 | 3日間指数平滑移動平均 |
2011/05/12 | 500 | |
2011/05/13 | 510 | |
2011/05/16 | 520 | 1日目 (500+510+520)÷3=510 |
2011/05/19 | 530 | 2日目 510+(0.5×(530-510))=520 |
2011/05/20 | 540 | 3日目 520+(0.5×(540-520))=530 |
2011/05/19 | 555 | 4日目 530+(0.5×(555-530))=542.5 |
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指数平滑移動平均線の見方は?
基本的な使い方は単純移動平均線と同じです。
また、より早く売買タイミングをつかむために単純移動平均線の補完として併用します。
→一般的に使う移動平均線の日数
→移動平均線の買いと売りの基本パターン
→グランビルの法則の売買パターン
平滑移動平均線(GMMA)の使い方は?動画でご紹介
GMMAとは平滑平均線を重ねた指標です。
短期と長期の帯でトレンドが大変わかりやすく、またトレンドの変化も視覚的に判断しやすのが特徴です。
GMMAを使ったトレンド転換の判断方法について解説しました。
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※動画が見られない方は https://youtu.be/6u-uv0rXKDc をご覧ください。
執筆者紹介
伊藤正之
株式会社ストック・データバンク新宿事業所代表
手掛けた株価分析ソフト「株の達人」は、25年以上、延べ1.2万人以上の個人投資家の方々にご愛顧いただいています。(2024年5月現在)
同会員向けサイトでは、「日経平均株価の動き」等のチャート分析を活かした市況解説などでも会員の方々にご好評をいただいてます。
青木智
国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)保持者
元・株式会社ストック・データバンク新宿事業所の投資コンテンツ担当。
現在はフリーランスで投資関連のコンテンツ等を手掛け、株の達人の会員サイト等にも動画や相場解説などのコンテンツを提供。
登録者数2.8万人以上(2023年8月現在)の株の達人Youtubeチャンネルの動画も手掛ける。
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