ファンダメンタルズ分析で押さえておきたいポイント
1年間の企業活動の結果は、最終的に一株株主資本に反映します。
1年間の企業活動は、一株の実質価値を高めたか、下げたかが、投資家から見た株価判断です。
前期より一株株主資本が減少した
赤字転落か 利益額以上に負債が増加した・利益額以上に資産が減少した。(株式分割分を除く)
土地などの不動産、又は株式を多く保有している企業は、利益が出ても、不動産価値の目減り、保有株の値下がりが利益額より多い場合は、一株株主資本の価値は目減りします。そのため90年以降のパブル崩壊以降、不動産を多く保有している企業の株価は下げ続けています。また多くの子会社が上場していて、前期より、株式価値が下がった場合なども同じ考え方になります。
設備投資など、新規投資するために、多額の銀行借り入れ、社債発行などを行った場合、当期利益額より、負債が増えた場合も株式価値を下げる要因となります。
前期より一株株主資本が増加した
営業黒字継続か 含み資産が増加した。
例として出店可能な上場会社などは、新規店補の売上げ増、利益増額から、好業績を続ける企業が多くあります。ある程度、年数が経つと、過去に出店したお店の償却額と、新規出店の投資額差から、一株の資産価値を上げ出します。それに利益額の増額から、一株株主資本が増加してきます。
又は保有する不動産、有価証券などの資産が値上がりし、含み益(資産)が増加した場合も、一株株主資本は増加します。
現在の一株株主資本の金額に、将来(2.3年後)の増額分を加えた計算をすることで、どの程度割安になるかを見ることができます。
将来から見て、現在の状態が割安に見えた場合、その株は、割安分だけ値上がりすることになります。