先物取引とは

先物取引とは・・・

以前は、プロ向けの商品だった、日経225先物取引も、ネット証券でも取り扱うようになったことで、個人投資家が参加するようになりました。証拠金や手数料の引き下げも、普及の一旦を担っています。
「日経平均」は最も身近な株価指数です。「日経225先物取引」とは、一言で言うと日経平均株価の先物取引です。
先物とは『将来のあらかじめ定められた日（満期日）に、現時点で取り決めた価格(日経225先物価格)で日経平均株価を売買する取引』の契約を取引することをいいます。つまり、現在の先物価格で、決済日の日経平均株価を買う（又は売る）ことができます。
日経225先物取引の大きな特徴としては、個別株に比べ流動性と価格変動率が大きいため、短期間で大きな利益が見込めるということです。また、手数料の引き下げにより、10円、20円という上昇幅で利益を生み出せるので、ディトレードで中心に売買する個人投資家が増えています。
利益が大きいということと損失が大きいということは表裏一体ですが、リスク管理をした上で売買するには非常に魅力の大きい商品といえます。分析においても、商品は日経平均先物のみの分析ですので、個別株のように、財務情報分析や、倒産などのリスクがありません。テクニカル分析が最大限に生きる商品ともいえます。 　

株式投資との違い

【1】先物には期限があります。

株式投資は値上がりを待って中長期で株式を保有することができます。先物取引は、期限が決められているため、損が出ていても期限になれば自動的に決済されてしまいます。もちろん、期限前に市場で売買することは可能です。

【2】証拠金で取引を行います。

例えば、10万円の株式を買い付ける場合は10万円が必要になります。先物取引は証拠金と呼ばれる一種の保証金を預けて取引を行いますので、1000円を保証金として預けることで10万円分の取引をすることができるといったイメージです。

先物取引の魅力とリスク

先物取引は、証拠金のみで取引ができるため、資金効率が高い反面、予想が外れた場合には損失が拡大する恐れがあります。
例えば、10万円で株式投資を行う場合、10万円分の株式しか買うことができませので、株価が10％上昇した場合は、1万円の利益になり ます。
一方、先物なら10万円の証拠金でその何倍もの取引ができます。例えば、10万円の証拠金で100万円の取引ができる場合、先物を買い、先物価格が10％上昇すると、10万円の利益が出ます。10万円の元手で10万円の利益が出るわけです。 逆に、10％値下がりした場合は、損失になってしまいます。